クリスチャンじゃない私にとって,クリスマスは何の感慨も催しませんが,人口の25パーセントがクリスチャンの韓国では公休日(コンヒュイル=国民の祝日)。聖誕日といいます。
クリスマスが公休日に制定されたとき,やはり人口の30パーセントぐらいいる仏教徒が猛然と抗議した。それで,「平等に」ということで,釈迦誕生日も公休日になったそうです。
12月になってから,街はすっかりクリスマスの雰囲気で,ホテルのベルボーイはサンタの着ぐるみを着るし,市庁前広場には巨大なツリーが飾られるし。
2年前でしたか,サンタクロースのお巡りさんが白バイに乗って20台ぐらい,目抜き通りを疾走し,度肝を抜かれたことがあります。
今年も24日,25日は,それはそれはすごかったことでしょう。
実は,私,今年は24日から年末年始休暇で日本に来ていて,韓国の様子は知りません。
25日の夕方,ショッピングの帰りに,妻が「ぜひ見せたいものがある」と言って,車を回り道させた。なんでも,すごいクリスマスの飾りをしている家があるんだそうだ。そういうの,今,日本で流行っているんでしょうかね。
うーん,確かにすごい。
家の外壁がクリスマスの電飾で覆われている。庭の木もすっかりイルミネーション。クリスマスマニア(?)のようです。
その家の前を徐行したり,しばらく一時停車する車が何台もいるところをみると,この街のちょっとした名所になっているらしい(といっても今日まででしょうが)。
「ねっ? すごいでしょ」
「うん,すごいね」
まあ,個人の自宅をここまでするのはすごいとは思いますが,ソウルのキンキラの装飾をつい前日まで見てきた私にとっては,目を瞠るほどのものではない。
神戸でしたか,ルミナリエ。あのパクリがソウルで始まったのが,5年ほど前。最初は世宗文化会館の前の通りでこぢんまりと始まった。それが,去年の清渓川開通で,一気に広がった。
今年はどこもかしこも,猫も杓子もルミナリエです。
市庁前広場,ロッテホテル,新世界デパート,新村…。きっと江南もすごいと思います。
韓国人は,やるとなったら徹底的ですから。
日本の場合,日付が26日になると一斉に松飾りモードに入るのですが,韓国は旧正月までズルズル続きます。これ,韓国に限ったことではなくて,その他の外国でもわりと長くクリスマス飾りをそのままにしておくようですね。私は,日本と韓国しか知りませんが。
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