写真:事故死亡者が惨事犠牲者に(ソウル新聞より)
梨泰院で156人が亡くなった事故の翌日、韓国の行政安全部は、合同焼香所を設置する際、惨事ではなく事故、犠牲者ではなく死亡者という言葉を使うように指示する公文書を各自治体に送ったそうです。
韓国の新聞報道によれば、
「事故と死亡者は偶発的な事件とその結果を意味する表現である反面、惨事と犠牲者は事件の加害者がいることを前提に残酷性を強調する意味になる」
んだそうです。
こういう漢字語は日本語と韓国語で共通していて、ニュアンスもほとんど同じなのですが、いちおう韓国の標準国語大辞典を引いてみると、
事故:予期せず起こった不幸なこと
惨事:悲惨でむごたらしいこと
死亡者:死んだ人
犠牲者:犠牲になった人(犠牲:事故や自然災害などで惜しくも命を落とすこと)
となっています。日本語の語感とほぼ同じ。
惨事、犠牲者という言葉が、「事件の加害者がいることを前提」にしているというニュアンスは感じられませんが、どうなんでしょう。
SNSでは「責任回避のための政府の小細工」などという主張も出ていたようです。
このような指摘を受けて、行政安全部の社会災難対応政策官は
「政府が責任を回避しようと『死亡者』という表現を使ったわけではない」
「用語は統一するほうがよい」
「圧死、惨事と言えば、梨泰院が『非常に危険なところだ』と思われて観光客が行くのを憚る効果を招きかねない」
と説明したそうです。
実際に合同焼香所に掲げられた横断幕がどうなっていたかというと、自治体首長が与党国民の力所属か、野党共に民主党所属かによって違っていたとか。
ソウル市は指示に従い「梨泰院事故死亡者合同焼香所」としましたが、京畿道、全羅南道、全羅北道、済州、光州市、安養市など、首長が共に民主党所属の地域では、いったん掲げた「梨泰院事故死亡者合同焼香所」という横断幕を早々に「梨泰院惨事犠牲者合同焼香所」に取り替えたそうです。
ソウル市も世論に押される形で、尹錫悦大統領が来る直前になって取り替えたということです(冒頭写真)。
韓国の新聞報道によれば、
「事故と死亡者は偶発的な事件とその結果を意味する表現である反面、惨事と犠牲者は事件の加害者がいることを前提に残酷性を強調する意味になる」
んだそうです。
こういう漢字語は日本語と韓国語で共通していて、ニュアンスもほとんど同じなのですが、いちおう韓国の標準国語大辞典を引いてみると、
事故:予期せず起こった不幸なこと
惨事:悲惨でむごたらしいこと
死亡者:死んだ人
犠牲者:犠牲になった人(犠牲:事故や自然災害などで惜しくも命を落とすこと)
となっています。日本語の語感とほぼ同じ。
惨事、犠牲者という言葉が、「事件の加害者がいることを前提」にしているというニュアンスは感じられませんが、どうなんでしょう。
SNSでは「責任回避のための政府の小細工」などという主張も出ていたようです。
このような指摘を受けて、行政安全部の社会災難対応政策官は
「政府が責任を回避しようと『死亡者』という表現を使ったわけではない」
「用語は統一するほうがよい」
「圧死、惨事と言えば、梨泰院が『非常に危険なところだ』と思われて観光客が行くのを憚る効果を招きかねない」
と説明したそうです。
実際に合同焼香所に掲げられた横断幕がどうなっていたかというと、自治体首長が与党国民の力所属か、野党共に民主党所属かによって違っていたとか。
ソウル市は指示に従い「梨泰院事故死亡者合同焼香所」としましたが、京畿道、全羅南道、全羅北道、済州、光州市、安養市など、首長が共に民主党所属の地域では、いったん掲げた「梨泰院事故死亡者合同焼香所」という横断幕を早々に「梨泰院惨事犠牲者合同焼香所」に取り替えたそうです。
ソウル市も世論に押される形で、尹錫悦大統領が来る直前になって取り替えたということです(冒頭写真)。
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