先週末,私が日本に一時帰国していたとき,韓国で地震があったようです。
韓国ではめったに地震がありません。私の長い滞韓生活で,有感地震は2回だけ。
ほとんどの韓国人は,地震にあった経験がなく,地面が揺れるということの実感も湧かないようです。
実生活でも身近ではないうえ,学校でもあまり習わない。そのため,地震の基本知識に欠けています。
地震の大きさを表すのに,「震度」と「マグニチュード」があって,両者が別物であるというのは,日本人にとっては常識ですが,韓国ではしばしば混同がみられる。
たとえば次の記事(→1月20日,朝鮮日報/連合)。(韓国では,「マグニチュード」を「リヒターキュモ(規模)」あるいはたんに「キュモ(規模)」と表現します)。
地震規模4・8,大部分が揺れを感じる
花瓶などが倒れることはあるが大きな被害はなし…規模5以上から可視的被害
20日午後9時ごろ江陵の西方23キロ地点を震央として起こった,リヒター規模4・8の地震はほとんどの人が揺れを感じたが,大きな被害を憂慮する水準ではないというのが,気象庁の説明だ。
地震の規模を表すときに使われるリヒター単位は,地震波によって起こるエネルギー総量を計測,観測で計算した客観的指数として,地震波の振幅,周期,震央などを計算して決められる。
気象庁の案内資料によれば,リヒター3・9以下の地震が発生するときは,ほとんどの人が,地震が起きたことも気づかない場合が多く,敏感な人も近くでトラックが通りすぎる程度の振動を感じる。
この日発生したようなリヒター4・0~4・9程度の地震が起こると,寝ている人も含めほとんどの人が振動を感じ,不安定な物が倒れたり,落ちたりすることがある。
実際,この日,地震発生以後,気象庁地震監視課には花瓶などが落ちたという通報が数件寄せられた。
規模が5・0を越えると,地震による可視的な被害が本格的に発生しはじめる。
5・0~5・9のときは,車両を運転中の人まで揺れを感じ,重い器具が動いたり,瓶が倒れることがあり,設計,施工がいい加減な不実建築物は相当な被害を受けることもあり,格別な注意が求められる。
(以下,6・0以上の説明が続く)
説明の冒頭は正しいようですが,しばらくすると「震度」の説明に入れ代わっている。
「揺れ(震度)」は震源の深さや,震源からの距離によってまちまちですから,規模(マグニチュード)とは関係がない。
気象庁の案内資料が間違えているはずがないので,それを読んだ記者が誤読したものと思われます。
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