犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国のキリスト教事情~純福音教会

2006-10-08 09:20:50 | 韓国雑学
 汝矣島(ヨイド)に世界最大の教会があるということは前々から聞いていました。私は信者じゃないのですが,どんなものなのかちょっと興味があり、信者の人に連れていってもらったことがあります。4年ほど前のことでした。

 その名はスンボグム(純福音)教会

 とにかく度肝を抜かれました。壮大な教会建物の周辺には、各地から来た巡礼のバスがぎっしり。

 この日は創立何周年か,特別な行事が行われる日だったようです。優に5000人以上収容できそうな大ホールは、一日5交代だとか。私が行ったときも,会場はアジュマで一杯でした。
 外国人席というのもあって、6ヶ国語の同時通訳イヤホンが用意されている(ただし、実際にそのとき通訳されていたのは英語と日本語だけ)。

 全世界に500の支部をもつとのことです。

 いきなり大音量のオリジナル教会音楽で始まり、天井からはシャボン玉、とつぜん炸裂する花火、玉姫殿(まだあるのかな?)のノリです。

 続いて大統領候補演説ばりのリキの入ったお説教。

 ときどき挿入される賛美歌タイムも、大部分がオリジナルの歌で、モダンな曲が多い。

 その日のメインは、教会の創設者で、いちばん偉い趙基(チョ・ヨンギ)牧師様のお話でしたが、これがまたすばらしい。

「祈祷をするときは目標をもってしなければいけない。私が45年前、朝鮮戦争で廃墟になったここヨイドで、教会再建を祈祷したとき、300の教会を作れるようにと祈ったが、今それを上回る500の教会を建てることができた。漠然と家がほしい、なんて祈るだけじゃあだめ。具体的に、何坪のどんな家がほしいのかを祈らなければ神様がわからない」。

 いやはや、すばらしくわかりやすいお説教でした。

 信者たちは、合間合間に「アーメン」という合いの手を入れる。声があまりにも揃っているので、どっかで合図してるのかなと思ったけど、よくわからなかった。

 祈祷の時間もすごい。数千人が、一斉に上体をゆらゆら揺らしながら一心不乱に各自の願い事を叫ぶ。その間、ノリの悪い信者のところには教会の扇動師(?)が回ってきて、頭の上に手を当ててもっと気合いを入れて祈りなさいと焚きつける。

 最後には献金の時間があって、座席に備え付けの封筒に最低でも一万ウォンぐらい(?)入れて、回ってきた大きな布袋に入れる。それが何十個も集められてホール中央の祭壇の上にうずたかく積まれる。数億ウォン?

 こうして熱狂のうちに幕を閉じるわけです。一見の価値ありです。

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