映画「軍艦島」が、一般公開に先立って、マスコミ向けに公開されたようです。
すでにいくつかの報道がなされています。
初公開された映画『軍艦島』 地獄にも愛が花開く(リンク)
「全身を殴られたかのようなしびれを感じてもらいたかった」(リンク)
真実と虚構の「二兎」を追った結果…(リンク)
ここでは、日本語版のない「韓国日報」に出た記事をご紹介します。
韓国日報7月25日(リンク)
【さまざまなレビュー】「軍艦島」「歴史意識に不満」vs「見どころ満載」
今の夏、いや本年最高の期待作だ。映画「ベテラン」(2015年)で1,341万人の観客を動員したリュ・スンワン監督の新作というだけで、製作段階から大きな話題になった。
ファン・ジョンミン、ソ・ジソプ、ソン・チュンギ、イ・ジョンヒョンら、一人でも数百万の観客をかき集められる俳優たちが一堂に会した。製作費が実に220億ウォン。映画「軍艦島」(26日公開)は、1,000万人の観客を動員したとしても満足はできない。
リュ監督は「ベテラン」以前から温めてきたテーマをスクリーン上に展開している。1945年、日帝強占期(日本の植民地時代)、長崎の近くの端島炭鉱、島の形が軍艦に似ているために軍艦島と呼ばれるその島に強制徴用された朝鮮人たちの話を描いている。京城半島ホテルの楽団長、カン・オク(ファン・ジョンミン)と娘のソヒ(キム・スアン)、鍾路一帯を牛耳っていたチルソン(ソ・ジソプ)、慰安婦としてあらゆる苦難をなめてきたマッリョン(イ・ジョンヒョン)は日本で金が稼げるとだまされ軍艦島へ連れて来られ、光復軍メンバーのパク・ムヨン(ソン・ジュンギ)は有力独立運動家救出のために潜入する。戦争で敗色が濃くなると、日本は自分たちの蛮行を隠蔽するために朝鮮人を皆殺しにする計画を立てている。これを知った朝鮮人たちは、命をかけて集団脱出を試みる。
薄められた「加害の歴史」
冒頭から、痩せこけた少年たちが、蟻の巣のような坑道を這いながら石炭を掘り、度重なるガス爆発や落盤で人が死んでいく惨たらしい場面が展開される。リアルに再現された軍艦島は奇怪なイメージで迫り、観客を暴力的に巻き込んでいく。
映画は、極端な民族主義、愛国主義に陥らないように、注意が払われている。軍艦島という集団の歴史よりも、個人の描写に重点を置き、日本の残酷さも皮相的に描いている。憤りの対象は、朝鮮人労働者を騙した親日派と、極悪非道の裏切り者、女性たちを慰安所に送った朝鮮人業者などに取って代わられる。親日派の清算など、現在的な課題ともつながる問題意識である。
しかし、軍艦島は、本質的に日本の搾取と朝鮮の被抑圧という関係の上に存立する。扇動のための図式的な二分法ではなく、冷徹な歴史認識に基づいた二分法は、問題になることはない。二分法を意図的に避けようとして、映画では「加害の歴史」が薄められている。映画が誘発する一次的な感情は憤怒だ。しかし、その憤怒をどこに向けるべきかが定まらない。
最後のハイライトの集団脱出は、息詰まるようなスペクタクルだ。それだけでも大きな見どころであり、見終わるとぐったりするほどだ。リュ監督ならではの場面だ。しかし、脱出の原動力は、内部に溜まった革命的気運ではない。大脱出が示唆する政治的メッセージがテーマとして意識的に展開されることなく、個人の生き残りのための闘争としてのみ消費されている点が惜しまれる。
記者の意見は、「一方的に日本を非難する内容にしなかったために、焦点がぼけた」とでもいいたいようです。
端島にいた朝鮮人売春婦が、同じ朝鮮人業者に騙されたものとして描かれているようですが、彼女たちの客になったのがやはり同じ朝鮮人労務者であった点は、きちんと描かれているんでしょうか。
冒頭の「痩せこけた少年たちが、蟻の巣のような坑道を這いながら石炭を掘り、度重なるガス爆発や落盤で人が死んでいく惨たらしい場面」というのも、想像力の産物です。端島に少年「坑内夫」はほとんどいなかったはずです。
実際に見たわけではないので、どう描かれているのか正確にはわかりませんが。
最新の画像[もっと見る]
- 韓国、年の瀬の航空機事故 3日前
- 東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 5日前
- 東野圭吾『白夜行』 5日前
- 日本語教育能力試験に合格しました 1週間前
- あずきと日本人 1週間前
- あずきと日本人 1週間前
- ミャンマーの青年 2週間前
- 浅草のポジャンマチャ 2週間前
- 浅草で忘年会 2週間前
- 浅草で忘年会 2週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます