大統領の時間

　前大統領の李明博氏が「大統領の時間」という回顧録を出版するそうです。

　現在まで紛糾している慰安婦問題は、野田首相との間で最終合意する予定だったのに、国会解散のせいで合意できなかったんだとか。

【ソウル聯合ニュース】韓国の李明博（イ・ミョンバク）前大統領は来月２日に出版される回顧録「大統領の時間」で、旧日本軍の慰安婦問題について、２０１２年１１月の東アジア首脳会議（ＥＡＳ）に合わせ韓日首脳会談を開き、当時の野田佳彦首相が慰安婦被害者に手紙を送って謝罪し、日本政府の予算で補償することで最終合意する予定だったが、会議直前に衆議院が解散されたため合意には至らなかったと述懐した。

　このとき野田首相がどんな謝罪をするはずだったのか。河野談話よりさらに踏み込んで、日本軍による強制連行を認める文面だとしたら、合意が流れたことが幸いだったかもしれません。

　李・前大統領の回顧録は、それ以外の内容でも波紋を引き起し、現政権関係者の反発を呼んでいるようです。

　韓国の大統領は、「歴史に名を残す」ことを非常に重要視しますから、回顧録で自らの業績をアピールすることに力を入れます。ただ、自分が望んだような名の残し方ができるとは限らないようですね。

　これまでの大統領について、印象に残ることは…

朴正煕　開発独裁、日韓国交樹立、漢江の奇跡、暗殺

全斗煥　光州事態、巨額蓄財、退任後逮捕

盧泰愚　民主化決断、ソウルオリンピック成功、巨額蓄財、退任後逮捕

金泳三　文民大統領、経済を破綻させＩＭＦ経済危機招く

金大中　全羅道出身で初の大統領、太陽政策、ノーベル平和賞を金で買った

盧武鉉　親北、自殺

李明博　竹島上陸、天皇に謝罪要求　日韓関係悪化

　善政よりは失政のほうが多く思い浮かんでしまいます。