犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ミャンマー犬猫事情

2015-01-27 23:52:33 | ミャンマー


ラーラー(おいでおいで)は、人に対して使うと失礼ですから、ていねいな語尾のバーをつけて、ラーバーラーバー(来てください)と言います」


「子どもに対してならいいんですか」


「はい、子どもとか猫とか。猫にはミーミーミー、ラーラー
と言います」

「ミーミーってなんですか」


「とくに意味ありませんけど、猫を呼ぶときは必ずこう言います。でも、日本では通じないですね。日本で猫を見かけたので、ミーミーって言ってみたけど、知らんぷりでした。やっぱり日本の猫にミャンマー語は通じないんだなあって思いました」


 先生によれば、ミャンマーの猫はミーミーというと必ず寄ってくるらしい。それってミャンマー語ができるというよりパブロフの犬ならぬパブロフの猫だと思いますが。

 ミーミーという呼びかけに続いて何か餌をもらったり、撫でてもらったりする経験を繰り返しているうちに、条件反射でミーミーと言われるとそばによってくるようになったんでしょう。

「犬は何と呼びますか」

「犬ですか。犬は呼びません。シッシッ、トワートワー(行け行け)って言って追い払います」


「犬は嫌われてるんですか」


「そうですね。日本に来て驚いたことの一つは、犬を連れて散歩している人が多いことです」


「ミャンマーでは犬は飼わないんですか」


「普通の人は飼いません。最近、お金持ちの間で、欧米の真似をして飼う人も出てきていますが」


「猫は」


「よく飼いますよ。ネズミを獲るから役に立つし、タダでもらえるし。この前、上野のペットショップを通り掛かったら、20万円とか30万円とかいう猫を売っているのを見てびっくりしました。ミャンマーでお金を払って猫を買うなんて考えられません」


「たぶん、血統証つきの品種なんでしょう」


 日本には猫好きもいますが、犬好きのほうがずっと多いような気がします。ミャンマーで犬が嫌われているのは、狂犬病がまだ根絶されていないこともあるのかもしれません。


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