犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

キーセン観光

2014-09-12 23:50:10 | 食べる

 実は、この店は二回目です。

 でもずいぶん前のことなので、よく覚えていません。

「お久しぶりですね」

と言われましたが、ママさんもきっと覚えていないでしょう。

「前はどこから流れてきたんでしたっけ」

「たしか江戸川橋のやきとんですよ(→リンク)」

 お店は母と娘さんがやっている。

「どういうお知り合い?」

と娘さん。

「韓国駐在中に知り合ったんですよ」

「あら、私、19歳のときに韓国に行ったんですよ」

「いつごろですか」

「確かオリンピックがあったころだから…」

「1988年?」

「そうそう。あらいやだ、歳がばれちゃったわ」

「あの頃は、韓国はずいぶん汚かったよ」

とお母さんが割り込んできます。

「ツアーで行ったんだけどね、私たち以外はみんな男性。で、空港につくと、女が迎えに来てるのよ。みんな、それが目当てだってこと、あとからわかったわ」

「キーセン観光か」

 韓国がキーセン観光を国策として始めたのが71年。それまで、外貨獲得の手段として米軍を相手に慰安所(基地村)を開設していたのですが、この年に在韓米軍の3割が撤退してしまったため、新たな外貨獲得の手段として考案されたのが、日本人相手の「キーセン観光」だったのですね。

 当時、韓国の一人当たりGDPは北朝鮮を下回り、世界最貧国水準でしたから、売春婦を駆り出して外貨獲得に血道をあげていたのです。

 80年代後半は、キーセン観光で相手を見つけた日本人男性が「現地妻」を作り、リピーターとして定期的に韓国に渡っていた時代でした。

「私の駐在員の先輩は、韓国はパルパル(88)以前と以後でぜんぜん違う、と言っていました」

 ママさん、当時の韓国の様子をいろいろ話してくれたのですが、すでにそのころは三次会の酔いが回ってきて、よく覚えていません。こんど行ったときに、また聞こうと思います。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人さらい、人身売買 (犬鍋)
2014-10-01 00:47:47
1990年代初めにも、若い女性がさらわれて売春宿に売られるという事件が頻発していましたね。もちろん国家主導でなくヤクザの仕業でしょうが。

国家による人さらいと監禁は金大中事件が有名ですね。
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確かに (犬鍋)
2014-10-01 00:44:43
そんな話もありましたが、韓国に「猫食」文化があるとは思えません。何かの思い違いじゃないでしょうか。

http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/1f82703a85dfdca15a540819569e4a84
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当時の売春婦たちの人権 (Unknown)
2014-09-17 18:44:11
軍事政権当時は人さらい、人身売買、監禁とか、酷い人権侵害もあったのでしょうね。
韓国では自国の人権侵害については興味がないようで、まともな研究などないから、学術的な根拠は出しようがありませんが...
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ネコ (スンドゥブ)
2014-09-17 08:31:32
あと、猫を売っている写真を撮ったら、からまれたという話しもありましたね。
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