犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

飲み屋の年始回り

2019-01-06 22:50:49 | 大阪暮らし

 思い立ったが吉日で、正月休み中、午後、病院に行ったあと、池袋の書店にタガログ語の学習書を買いに行きました。

 「語学」コーナーに行くと、アジアの言語の中でも中国語、韓国語などのメジャーな言語の棚は広くとられていますが、東南アジアの言語に割り当てられている棚は少ない。

「あれ? ない…」

 タガログ語をタイトルにしている本は見当たりません。そのかわり、フィリピノ語とか、フィリピン語というのはある。

「フィリピンの言語はタガログ語じゃなかったっけ」

 私がタイ語、ミャンマー語、インドネシア語でお世話になった、白水社のニューエクスプレスシリーズもタガログ語ではなくフィリピノ語でした。

 まずは欲張らずにニューエクスプレス・フィリピノ語だけを購入。

 家に帰るのが待ちきれず、ドトールに入ってパラパラとめくると、タガログ語というのはフィリピンにある110余りの言語の中の一つであり、フィリピンの国語として制定されたのがフィリピノ語だということでした。

 文字は英語のアルファベットなので、タイ語やミャンマー語よりもやさしそう。系統的にも、オーストロネシア語族ということで、インドネシア語と同じ。

(学習しやすそうだな)

というのが第一印象でした。

 時刻は6時過ぎ。家はここから1時間以上かかります。お腹もすいてきたので、なじみのタイ料理屋でビールとカオマンガイ(タイ風チキンライス)の夕食。

(そうだ、いきつけの店に年始の挨拶をしておこう)

 韓国カウンターバーの「くれよん」を覗いてみました。

「セーヘボンマニパドゥセヨ」(あけましておめでとうございます)

 テグ出身のママさんが迎えてくれます。

「雲南の子はいないの?」

「ああ、今日はお休みなんです」

 昨年、最後に来た時に、入店間もない中国人アガシがいて、出身は雲南省。日本人のルーツは雲南じゃないかという話で盛り上がったのでした。

 土曜日でしたが、年始のあいさつに来たお客さんも多く、カウンター席は満席に。見知った顔もありましたが、あとから来て私の隣に来たお客さんは初対面でした。

「韓国に関係のあるお仕事ですか?」

「いえ、そういうわけじゃないんですけど、最近韓国語の勉強を始めたんです」

 聞けば、地方公務員で今は東京に単身赴任中。2年ほど前から、NHKの語学講座で韓国語の勉強を始め、韓国語を試したくて、ネットで見つけたこの店に初めて来たということでした。

「けっこう授業料が高くつきますよ」

「そうですね、ハハハ」

「新大久保のほうにはもう少し安い店もありますが」

「えっ、どこですか?」

 興味津々でした。

「アイとか、ワバーとか」

「僕は、新大久保はオモニシクタン(食堂)しか行ったことがありません」

「じゃ、ちょっと行ってみましょうか? まだ時間早いし」

「行きましょう!」

 結局、新大久保で二軒ハシゴして、家に帰った時はフィリピノ語の勉強を始められる状態ではなくなっていました。


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