韓国の新型コロナ感染者が5千人を突破した3月3日、韓国のYouTubeチャンネルの『柳時敏(ユ・シミン)のアリレオライブ』という番組に出演していた、国民健康保険公団理事長の金容益(キム・ヨンイク)という人が、こんなことを言ったそうです。(リンク)
「日本は、オリンピックを控えて診断と防疫をしないで、隠蔽戦略の方向に進んでいる」
「韓国より(日本の感染者数が)はるかに多い可能性があるが、夏にオリンピックがあるため、診断をしようとしない」
「安倍晋三首相の作戦が成功して、隠蔽が成功すればよいが、(感染が)爆発すればどうなるのだろうかと思う。爆発しても診断をしなければ分からないから…」
ちなみに、この放送が行われた3月3日現在、日本の感染者数は284人(死亡者6人)、それ以外に、ダイヤモンド・プリンセス号の感染者は696人(死亡者6人)。
ダイヤモンド・プリンセス号はイギリス船籍なので、日本の感染者数に含めるのはおかしいのですが、韓国の統計では、日本に含めることが多いですね。
そして、韓国内の防疫状況について、同氏は、
「大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)の外に広がらないよう、非常に頑張って防いでいる。特に人口が多いソウル・京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)でこれを防いでいる」
「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、李在明(イ・ジェミョン)京畿知事が断固として措置を取っていることが決定的な寄与となっている」
と評価したそうです。
韓国の3月3日の感染者数は5186人(死亡者29人)
感染者数の推移は以下。
1月20日に初めての感染者確認
2月26日1000人突破、
2月28日2000人突破、
2月29日3000人突破、
3月2日4000人突破、
3月3日5000人突破(大邱市3601人、慶尚北道685人、ソウル98人、京畿道94人、仁川が7人。新興宗教団体「新天地イエス教会」の関係者は2698人)
これをもって、
「大邱・慶尚北道の外に広がらないよう、非常に頑張って防いでいる。ソウル・京畿・仁川でこれを防いでいる」
と評価できるんでしょうかね。
ところで、韓国の人たちが、
「日本の感染者は、韓国よりも多いかもしれないのに、オリンピックが中止になるのが嫌で、隠蔽しているんだ」
などと言う言葉には、東京オリンピックの中止を心から願う気持ちが透けて見えます。
実際、韓国はこれまで、東京オリンピック開催について、露骨な嫌がらせを繰り返してきました。
まず、2020年のオリンピック開催地を決める2013年9月7日のIOC総会の前日、韓国は突如として、福島県など8県の水産物輸入禁止を発表しました。韓国はそれまで、日本の水産物から放射性物質が一定の基準を超えて検出された場合に限って輸入を禁止する措置をとってきましたが、この日から、福島県、宮城県、岩手県、青森県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の8つの県の水産物について、放射性物質が検出されたかどうかに関わらず、すべて輸入禁止にすることを決め、輸出規制を「強化」したのですね。
これは、IOS総会に出席する委員たちに、「日本は放射能に汚染された危険な国だから、オリンピックを開く資格なんてない」というメッセージを送るためのものであることが明らかでした。
東京五輪開催が決まってからも、ことあるごとに嫌がらせをおこなっています。
たとえば昨年9月、韓国の与党、「共に民主党」が発表した「放射能汚染マップ」。マップには、ご丁寧に埼玉スタジアムや東京国立競技場が汚染地域に含まれるかのように表示されていました。(リンク)
あるいは、民間団体が「放射線防護服の聖火ランナー」のポスターを貼るのを、韓国政府が黙認したり。(リンク)
このほかにも、旭日昇天旗は「戦犯旗」なので、五輪の応援に使うな、なんていうのもありました。(リンク)
まあ、日本の新型コロナの感染者数が多くないのは、検査キットが足りないためで、ほんとうはもっと多いだろうとは思いますが、「東京オリンピックへの影響を恐れて隠蔽している」なんというのは、荒唐無稽な邪推です。
〈参考〉
東京五輪に対する韓国の反応(リンク)
「日本は、オリンピックを控えて診断と防疫をしないで、隠蔽戦略の方向に進んでいる」
「韓国より(日本の感染者数が)はるかに多い可能性があるが、夏にオリンピックがあるため、診断をしようとしない」
「安倍晋三首相の作戦が成功して、隠蔽が成功すればよいが、(感染が)爆発すればどうなるのだろうかと思う。爆発しても診断をしなければ分からないから…」
ちなみに、この放送が行われた3月3日現在、日本の感染者数は284人(死亡者6人)、それ以外に、ダイヤモンド・プリンセス号の感染者は696人(死亡者6人)。
ダイヤモンド・プリンセス号はイギリス船籍なので、日本の感染者数に含めるのはおかしいのですが、韓国の統計では、日本に含めることが多いですね。
そして、韓国内の防疫状況について、同氏は、
「大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)の外に広がらないよう、非常に頑張って防いでいる。特に人口が多いソウル・京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)でこれを防いでいる」
「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、李在明(イ・ジェミョン)京畿知事が断固として措置を取っていることが決定的な寄与となっている」
と評価したそうです。
韓国の3月3日の感染者数は5186人(死亡者29人)
感染者数の推移は以下。
1月20日に初めての感染者確認
2月26日1000人突破、
2月28日2000人突破、
2月29日3000人突破、
3月2日4000人突破、
3月3日5000人突破(大邱市3601人、慶尚北道685人、ソウル98人、京畿道94人、仁川が7人。新興宗教団体「新天地イエス教会」の関係者は2698人)
これをもって、
「大邱・慶尚北道の外に広がらないよう、非常に頑張って防いでいる。ソウル・京畿・仁川でこれを防いでいる」
と評価できるんでしょうかね。
ところで、韓国の人たちが、
「日本の感染者は、韓国よりも多いかもしれないのに、オリンピックが中止になるのが嫌で、隠蔽しているんだ」
などと言う言葉には、東京オリンピックの中止を心から願う気持ちが透けて見えます。
実際、韓国はこれまで、東京オリンピック開催について、露骨な嫌がらせを繰り返してきました。
まず、2020年のオリンピック開催地を決める2013年9月7日のIOC総会の前日、韓国は突如として、福島県など8県の水産物輸入禁止を発表しました。韓国はそれまで、日本の水産物から放射性物質が一定の基準を超えて検出された場合に限って輸入を禁止する措置をとってきましたが、この日から、福島県、宮城県、岩手県、青森県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の8つの県の水産物について、放射性物質が検出されたかどうかに関わらず、すべて輸入禁止にすることを決め、輸出規制を「強化」したのですね。
これは、IOS総会に出席する委員たちに、「日本は放射能に汚染された危険な国だから、オリンピックを開く資格なんてない」というメッセージを送るためのものであることが明らかでした。
東京五輪開催が決まってからも、ことあるごとに嫌がらせをおこなっています。
たとえば昨年9月、韓国の与党、「共に民主党」が発表した「放射能汚染マップ」。マップには、ご丁寧に埼玉スタジアムや東京国立競技場が汚染地域に含まれるかのように表示されていました。(リンク)
あるいは、民間団体が「放射線防護服の聖火ランナー」のポスターを貼るのを、韓国政府が黙認したり。(リンク)
このほかにも、旭日昇天旗は「戦犯旗」なので、五輪の応援に使うな、なんていうのもありました。(リンク)
まあ、日本の新型コロナの感染者数が多くないのは、検査キットが足りないためで、ほんとうはもっと多いだろうとは思いますが、「東京オリンピックへの影響を恐れて隠蔽している」なんというのは、荒唐無稽な邪推です。
〈参考〉
東京五輪に対する韓国の反応(リンク)
犬鍋さんはかつて(2000年)某掲示板で紹介し、初めて「アナグラム」に言及してくださいました。その後も幾つかのコメントを頂き、大いに鼓舞されました。有難うございました。
最近このブログの存在を知り、あらあら拝読しました。犬鍋さんが韓国から帰国されたこと、いまは大阪に単身赴任されていること等、10数年の経過を知り感慨無量です。
私は昨春定年退職し、隠居生活を楽しんでいます。4月から尺八、6月からトルコ語を習い始めました。トルコ語は日本人にとって韓国語に次いで学び易い言語とのこと。今回、犬鍋さんのブログで知りました。トルコ語を少し齧って、その妥当性を実感しています。
7月からイスタンブルに語学留学するつもりですが、難敵が現れました。武漢肺炎です。国内に蔓延すれば、トルコも日本人を入国拒否するかもしれません。
日本政府は遅ればせながら、中国・韓国からの実質的な入国拒否政策を講じました。尺八もトルコ語講座も休講になりました。3月中の会議や会食も延期になりました。日本はいまが正念場。隠居はせめて文字通り「隠居」して、迷惑をかけまいと思います。
韓国政府は日本には対抗処置を取るそうです。中国事大と日本侮蔑は笑えます。保革問わず骨がらみですね。個人的には素晴らしい人柄の知人も少なくないのですが。
つい饒舌になりました。いつか犬鍋さんにお目にかかりたいと念じております。
お元気そうで何よりです。
2011年にご著書を送っていただいたとき、お礼の気持ちを駄文にまとめましたが、お目に留まりましたでしょうか。あらためてリンクをはらせていただきます。
https://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/8477c31d2f15a6c203c65deeac3118ea
新型コロナウイルスが落ち着いたころ、いちどお目にかかれればと思っております。
私は『日本書紀』における「倭習」の混在を論じたのですが、犬鍋さんは工夫を凝らして、「話習」の混在の観点から拙著を解剖してくださいました。「話習」の混在の理由は犬鍋さんの解説でほぼ尽くされていますが、うっかり変換ミスをして馬脚を現したところもあります。校正も怠けていたようです。
認識と表現は表裏一体。文章を綴る中で、どのように表現するかを意識するようになりました。
有難うございました。