犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

馬とダーツ

2008-06-17 00:03:18 | 食べる

 大阪出張の夜はダーツバーに決まっていたのですが,残念なことにダーツバーは店じまい。

 それで今回はそのバーのご主人に連れて行ってもらい,心斎橋の焼き肉屋さんに行きました。

 この店の特徴は馬肉の充実。馬肉と言えば,東京では居酒屋のメニューの中で「馬刺し」が一つだけ載っていることが多い。この店は専門店だけあって馬刺しにもいろいろ種類がある。

 さくら刺し,さくらレバー,さくらユッケ,こうね刺し(たてがみ),さくらセキズイ…。

 焼き肉のほうにも,馬がある。もちろん,牛のモツ類も豊富です。

 この多様なメニューの中から,刺身はさくらレバーとこうね刺しを頼み,焼き物はハラミを牛と馬で食べ比べることにしました。

 レバーは牛に比べ身がしっかりしていてレバー特有の臭みがない。私はその
臭みも好きなのですが,これはこれでさっぱりしていて美味。

「こうね刺し」というのは,真っ白で脂っこい。鯨ベーコンを思わせます。

 そしてハラミ。ハラミは横隔膜。韓国ではアンチャンサルといい,ソウルでの私の好物でした。テーブルに運ばれた炭火で炙る。焼きすぎないようにして,タレでいただく。

 牛と馬の差は…。

 実は生ビールのあと,焼酎の2杯目に突入していた関係もあり,味覚があやしくなりよく覚えていませんが,どちらもおいしくいただきました。

 タレの隣に用意されていた透明の液体について聞くと,塩焼き用のたれで,だしに塩を溶かしこんだもの。これを試さない手はないと,タン塩とツラミ(ほお肉)を追加。


 そして二次会は,兎我野町のダーツのあるタイ・バーに行くつもりでいました。ところが,ネットで調べた電話番号にかけてみてもつながらない。

(日曜日は休みなのかな?)

 それで心斎橋の通りすがりのダーツ・バーで勝負をすることに。いつものエポック社のダーツ機とは違い,業務用のダーツは気分のいいものです。

 クリケット,301と勝負を重ね,興じていたとき,ある事件が起こりました。

 ご主人のダーツの先端のソフトチップが折れたので,交換しようとしたとき… ソフトチップをくわえた歯から,ペチッという不気味な快音が。

「どうしたんですか?」

「いや,ちょっと歯がグラグラになって…」

 どうも,前歯が折れたようです。

 この日,ご主人が還暦を前に得た教訓。

「歯はおいしいものを食べるためにあるのであって,ソフトチップを交換するためにあるのではない」


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ダーツ)
2008-06-17 06:26:03
デジタルダーツゲームをプレゼントしていますので遊びに来てくださいね。
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前歯 (スンドゥプ)
2008-06-17 13:58:27
私も前歯が3分の1ほど欠けています。
手で回しても上手く回らない小物を歯で廻したつけが来ています。
腕時計の竜頭、そしてダーツ。
ソウルの歯医者で何度も付け足しましたが、すぐに取れてしまう。技術の限界か物理的に無理なのか。
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中国人の歯 (某延世大留学生)
2008-06-18 01:56:49
ハルビンから来た中国人の後輩の話によると、中国には前歯の中央がへこんでる人が多いらしいです。これはどうもヒマワリやカボチャの種を食べ過ぎたためにそうなったとの話。固くて平べったい種を縦にして前歯で割るため、磨り減ってしまうらしいです。
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セラミック (犬鍋)
2008-06-18 22:32:00
私も前歯の詰め物がよくとれて,ソウル駐在時代に前歯2本にセラミックを被せました。

http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/25e344bf62fd5733c9fea5ab0b1dbc31

1年半経過して,まだなんともありません。

〉中国人の歯

「水滴,石をもうがつ」じゃないけれど,毎日の積み重ねは恐ろしいものですね。

奥歯が,木の実の食べ過ぎで(?)磨滅した縄文人の歯を見たことがあります。
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