健康な生活

　月の４分の３を盛岡でリモートワークし、月に１週間だけ埼玉から六本木に通うという生活をしている長女が、産休前の最後の出勤のため、１２月初めから埼玉に帰ってきています。

「前から気になってたんだけど、これですっきりした」

　自宅の洗濯機のカビ除去のために、洗濯槽洗浄剤を買って、週末に掃除をしてくれました。

「すごいカビだったよ。よく気にならなかったね」

「大阪の洗濯機もやってないよ。そんなの必要なの？」

　長女は、妊娠してから、以前にもまして健康志向の生活をしています。洗顔用、入浴用、洗濯用、洗剤はすべて合成洗剤は使わず、石鹸ベースのものに切り替えました。

「合成洗剤って悪いの？」

「肌に悪いよ」

　長女は、結婚前からハーブの勉強をしていてハーブに関連した資格も取ったりしています。私のために、肝臓や循環器によいという「桑茶」をつくってくれたので、会社で飲んでいます。

「これ、何のお茶？」

　家で長女が飲んでいるお茶について聞いてみました。

「たんぽぽ」

（…）

「お父さん、早くタバコやめたほうがいいよ」

「うーん、考えているけど、まだ免税店で買ったやつが余ってるから…」

　妻が倒れる前の海外出張で買いためたものがあるのです。

「そんなこと言ってるからだめなんだよ。捨てなよ」

「もったいないでしょう」

　在庫が切れたとき、決断を迫られそうです。