犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ミャンマーの日本語学習書

2013-12-13 23:57:37 | ミャンマー

「そういえば、頼まれていたもの、買ってきてもらいました」

 息子さんがかばんの中から小冊子を取り出します。ミャンマー人のための、日本語学習書です。

 私が、ミャンマーの人はどうやって日本語を勉強するんですか、と聞いたとき、じゃあ今度息子が来るとき、日本語の学習書をもってこさせます、ということになっていたのです。

 表紙は、ミャンマー文字のタイトルの下に、日本語で、

初級 ビジネス 実用 日本語
日本 - ミャンマー - 英語

というサブタイトルがありました。

 B6判ほどの小型本。186ページ。PM3のCDがついています。

「いくらですか」

「2500チャットだから…、だいたい2700円ぐらい」

(けっこういい値段だなあ)

「違うよ、お母さん、270円だよ」

「270円? CD付きで? 安い!」

 私は手間賃込みで、500円渡しました。

 パラパラとページをめくってみると…

 日本語の漢字仮名まじりの例文の下に、ローマ字で発音表記、ミャンマー語で発音表記、そしてなぜか英訳、いちばん下にミャンマー語の意味が併記されています。

はじめまして。

私はクオンです。

ベトナムから来ました。

(ベトナム? なぜ?)

 どうも、ベトナム人向けのビジネス日本語会話の本をコピーし、ベトナム語の部分にミャンマー語を張り付けた本のようです。

 元の本はイラストなどもカラーだったようですが、コピー本は白黒で、ところどころ印刷が切れたりしている粗悪本。

 でも、ミャンマーではこれがいちばんよく売れている本だということです。

 ミャンマーの日本語教育事情、印刷事情を垣間見ることができました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミャンマーの学制 | トップ | 不健康な夜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ミャンマー」カテゴリの最新記事