写真:韓国の花札、花闘(ファトゥ)の絵柄
次女から連絡がありました。
「夫が取引先の人から鹿の肉をもらった。量が多いので、食べきれない。みんなで鹿肉パーティーをやろう」
というのです。
私はもともとジビエ、というかゲテモノが好きなので、二つ返事で賛成しました。
「鹿の肉か、なつかしいなあ」
フィリピン人のD(三女の夫)も、故郷のイフガオ(ルソン島北部の山岳地帯)で、たまに食べていたそうです。
「でも、獲れたてっていうわけじゃなくて、狩猟したのは1年くらい前で、ずっと冷凍保管されてたみたい」
冷凍庫に入りきらなくなって、知り合いに分けているんだそうです。
鹿は、農地を荒らす害獣。害獣駆除のために、定期的に狩猟するらしい。「産地」は栃木県でした。
「どうやって食べるのがおいしいの?」
「やっぱり、焼くんじゃない? 大阪のジビエの店で、鹿のステーキを食べたことあるよ」
「スウェーデンでは、トナカイの肉でシチューをするよ」
と四女。四女の夫はスウェーデン人で、四女もスウェーデンに留学していたことがあります。
「じゃ、やってみよう。ビーフシチューじゃなくて、なんて言うんだろう」
ググってみると、鹿肉は英語でvenisonというんだそうです。そのとき、「鹿肉」という漢字表記の下に、ローマ字でRokunikuと出ました。
(鹿肉って、「ロクニク」って読むんだ。知らなかった)
といっても、国語辞典で「ろくにく」を引いても出てこない。
「鹿の肉って、なにか別名があったよね」
「馬肉は桜で、猪は牡丹、鹿肉は…」
「紅葉だ!」
肉食が忌避されていた江戸時代、密かに食べるときに「隠語」で呼んだらしいのです。鹿が紅葉と呼ばれるのは、図柄的に相性がよいからとのこと。花札も鹿と紅葉が描かれていますね。
結局、半分はホットプレートで焼肉にし、塩コショウ、焼き肉のタレで食べ、あと半分は、デミグラスソースを使ってシチューにして、おいしくいただきました。
(つぎは牡丹が食いたいなあ)
昨夜は、スナックにラムを持ち込んで料理してもらい赤ワインで頂きました。そろそろいかがでしょうか。
最近では、2か月ほど前に、上野で食べました。「孤独のグルメ」で放映されたことのある、ラム専門店。
またご連絡します。