犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

初めての外泊

2018-11-28 23:46:46 | 介護生活

 10月の終わりに転院した当初の計画では、年末年始に外泊して、自宅での様子を見てから、退院時期を考えましょうということになっていました。

 リハビリが順調で、妻も「もうちょっと早く外泊できないかしら」というので、次の三連休に外泊願いを出してみることにしました。

「2泊3日じゃ、スウェーデンは無理だけど、フィリピンぐらいは行けるんじゃないかしら」

「おいおい、何考えてるんだよ」

 倒れる前、留学中の4女を訪ねるのを口実に、スウェーデン旅行するのを楽しみにしていたのは事実です。そして、つい先ごろ、3女がフィリピンに語学研修に行きました。

「外泊は、旅行じゃなくて、自宅での訓練。リハビリの一環なんだから」

「でも、聞いてみるだけ聞いてみてよ」

 申請の結果、案の定、フィリピン旅行希望は一笑に付されました。外泊は一泊のみ。それも、毎日しているリハビリが途切れると効果が薄れるので、24時間で帰ってきてほしいとのこと。

 それで土日の1泊2日で久しぶりに自宅に帰ってきました。茨城に疎開していた愛犬も3女が連れて戻り、みなが見守る中、いつも通りの家事がどれくらいできるかできないかを試してみました。

 日曜日の朝は、「市民清掃デー」にあたり、自宅前の公道の草取りをしました。近所の奥様方も出てきていて、ご挨拶。私が「くも膜下出血で入院」とだけ伝えていたので、みな半身不随になっていると思っていたのでしょう。元気な妻の姿を見て、

「ぜんぜんフツーじゃない! よかったね!」

 そのうちの一人は、現役の看護師さん。

「今、介護認定の申請をしてて、この前面接があったんだけど、どうも認定下りないみたい」

と妻が言うと、

「無理よ、そんなに元気なら。必要ないでしょう」

 そんな言葉に気を良くして、

「運転は無理かもしれないけど、もう退院しても大丈夫じゃないかしら。早くテニスしたいなあ」

なんて言い出す始末。

 犬の散歩にも一緒に行き、リードを持ちながら、かがんで糞の処理をするなどという複雑な行動も、なんとかこなしていました。

 このまま順調に回復し、年末年始は外泊じゃなく、退院になってくれると嬉しいです。


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