犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

なんでこんなところに…カザフスタン人

2017-11-14 22:38:18 | 飲む

 久しぶりに池袋で飲みました。

 韓国スナックの「くれよん」。

 大阪赴任後はなかなか行く機会がなく、半年以上ご無沙汰しています。

 店に入るとママさんが、

「新人なんです。よろしくお願いします」

と言って、新しい女性を紹介してくれました。

「韓国人?」

「いえ、カザフスタンです」


「えっ、なんで…?」


「よろしくお願いします。まだ入って1週間なんです」


 日本語はけっこう上手。

「ズドゥラーストゥブイチェ(こんにちは)」

「えっ、ロシア語できるんですか」


「いやちょっとだけ。昔大学で習ったから」


 話してみると、おばあさんが日本人でクオーター。ロシア語が母語だが、トルコ系のバシキール語、カザフ語もしゃべれるらしい。大学ではフランス語が第二外国語。日本語は日本に来て初めて勉強したということです。

「ぼくは今、インドネシア語の勉強をしているんです」

「そうですか。スラマ・マラム(こんばんは)」


「えっ? なんで?」


「今年の夏にバリ島に行ったんです。すごくよくて、また行きたいです」


「あったかい所が好きなんだ?」


「ええ。日本語は沖縄で勉強しました」


 沖縄語もあいさつ程度はできるそうな。語学の天才なのかもしれません。

 昔世界史で習った中央アジアの歴史上の国家の名前を挙げると、うれしそうにしていました。

「あのあたりはトルコの支配が長かったんです」

「じゃ宗教はロシア正教じゃないの?」


「ムスリムです」


 そしてまた、今働いているのがコリアン・スナック。

 たぶん遠からず韓国語もマスターすることでしょう。彼女にとって幾つ目の言語になるんでしょうか。


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