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イングランドで一番中世の面影を残す街? チェスター




わたしが住んでいる、ロンドン南方の州からは車で4時間、あと30分ほど走ったらリバプール、西はすぐウェールズ...という位置にあるチェスターへ週末を利用して観光に行った。

街の起源は古代ローマの時代までさかのぼり、円形劇場の遺跡が半分、あるいはコラム(石柱)などが残っている。

古代ローマの北限は、スコットランドとの境にあるハドリアヌスの長城なので、ここよりもまだ先まで彼らは行ったわけだが、まあご苦労なことです。




ローマ人の次に英国島へ入ってきて覇権を握ったアングロ・サクソンの、大王アルフレッド(9世紀)の時代には、たびたび北から侵入してきていたヴァイキング(デーン人)を撃退、街の城壁をさらに固めた...この城壁はまだチェスターの街を囲んでおり、城壁をたどって街を一周できるのだ。







中世には街のそばを流れるディー川を利用した通商都市として栄え、その面影はチェスターの中心街に誇らしげに並ぶ白壁に黒木の家屋として残っている...がちなみにこの愛らしい建物は、ヴィクトリア朝の黒白リヴァイヴァル建築で、チューダー建築を真似て作られたものだ。

チェーンでないカフェやレストランも多く、土曜日の夜の賑わいはすてきだった。




17世紀のスチュアート朝の時代には、王党派と議会派が争い、チャールズ一世は今も残る塔の上から王党派が惨敗するのを見たという。
最終的に、王党派は敗北、その後、英国では議会が強大化し、立憲君主制が確立され、立憲政府の基盤となったのである。


このように歴史がとてもおもしろい英国ではあるが、「その土地の美食」という文化はほとんどないのが返す返すも残念である。
わたしたちは抜群においしいイタリアンを食べた。
あ、古代ローマ人の影響?!(<違う)
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