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細部に宿る



スパの休憩室。



礼拝堂。
「また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、
足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。」
をテーマに描かれる黙示録の女が、スペイン絵画で踏みつけている月のような天蓋が美しい。



正面の二つの扉はさらに半地下で、要塞の兵士を養うキッチンだった。
現在は復元されて展示されている。兵站、大事!




屋内プール。回廊のような形のプール、好き。
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花は散っても




夏中、どんどん花を咲かせるオールド・ローズ、花が終わったらすぐに5枚葉っぱがついている根元で切り落とすように教えられ、このうっとりするような作業に励む。

夕暮れの光の中で、瀕死の薔薇色さえも美しい花びら。
楽しませてもらうのはこれで最終か。いや、薔薇のジャムにできないか(できない。圧倒的に足りない!!) 

Sussex Trug(バスケット)は、去年、職人さんから直で買った。本物。とても気に入っている。




「なんぼでも あるぞと」とにかく、一番鷹揚に花を咲かせるのはボスコベル。

その香りは、脳が口を開けて食べるように指令を出してしまうほど。
姿は、つぼみの時から満開まで、別の株かと思うほど色を変える。最初から最後まで美しい花。

鉢植えでも元気に育つので、先日はベランダで育てたいと言う友達にもおすすめした。
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地中海の島かトレイラーか




一昨日、英国政府は、この夏「英国から安全に旅行できそうな先:青信号リスト」を発表した。

新しく加わったのは、マルタ。
スペインのバレアレス諸島三島(マヨルカ、メノルカ、イビザ)。
ポルトガルのマデイラ。
カリブ海の島々...
などであり、これらのリスト国・地域から英国に帰国した場合は隔離が必要でなくなる。
ちなみに英国領南極もリスト入り、すでに前回リスト入りしていたフォークランド諸島などと並んでヴァカンスの行き先としてはあまりに馴染みがなく、ニュース番組でも苦笑いが漏れていた。

この発表があった後は、前回と同じく、これらの旅先に予約が殺到しているそうだ。

それでなくても皮肉なことに、この夏は海外旅行に二の足を踏む人も多く、国内の、特にコーンウォールなど海辺のリゾートは、キャンプ場やトレイラーパークなどの手頃な宿泊地でも、1週間で3700ポンド(日本円で50万円)などという爆上がりが見られるそうである。

トレイラーで自炊で50万円!
希少性が価値を生む、これぞ資本主義ですな。


かくいうわたしも、夏のメインの旅行はとても楽しみにしているが、今の時点でインドネシアは観光客の入国は認めず、しかも欧州からはトランジットが難しく、エジプトは早々に英国の赤信号リスト入り、イタリアは入国後5日間の隔離が必要で、今はモロッコに望みをかけている。
泊まりたいホテルが取れないものの、ギリシャも予約しておいたほうがいいのか。
義理実家のあるベルギーにも今は事実上帰れない状態だ。

さて、どうなるやら...
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白龍




そうめんってこーんなに美味なのね...


ブルージュ時代、駐在されていた友人らとは今も仲良くしてもらっている。
わたしがラインを入れてからはしょっちゅうやり取りするようになり、毎回関西人のノリで涙が出るほど爆笑している。

先日、この夏の一時帰国を取りやめた話をしたら、レスキュー・パッケージを送ってくれた。出てくる出てくる、大きなツヅラから!
海外生活経験者は、こっちで必要なものを独特な仕方で熟知している...! 


極細で優雅な白龍、娘が「白龍ってハクのこと?」と...

そうだ、そんな美しさがある日本の夏の食べ物。
すっかり里心がついてしまった。

茹で上がったそうめんを別の友達が焼いた器に盛り、青々した楓を飾って美しかったのに、「茹で上がったらとにかくすぐ食べること!」というアドバイスに従ったら案の定写真なしに。
つるつるとおそろしいほどいくらでも食べられる。

そんな儚いそうめんの美しさは庭の花々に通じるな、なんて思ったことだった。
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芍薬自慢




今年は今までで一番多くの芍薬が咲き、しかもどの花も大輪で、新型コロナウイルス禍の憂鬱な気分に華やかな彩りを与えてくれた。
彩りは光そのものだ。

小さなつぼみもたくさんついており、しばらくは楽しませてくれるだろう。
園芸家にしたら特別な成果ではないかもしれないが、シロウトにとってはとてもうれしい結果。




芍薬、薔薇と並んで一番好きな花。
うちでは毎年ベートーヴェンを聞かせて育てている(胎教のようなもの・笑)ので、「ベートーヴェンの芍薬」と呼んでいる。

香りも、花屋に入った時のような、いろいろな花やグリーン、水や苔の混ざり合ったような香りで大好きだ。




この美しさをどうにかとどめられないものだろうか...
もちろん、とどめられないからこその美しさなのだ、と。







つぼみのときは蜜に蟻が集まって来ていた。
今はバンブルビーが足に花粉をつけて飛び回っている。
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