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ミラノの貴婦人の肖像




猛暑のパリ、

ルーヴル美術館前を通りかかったら、つい最近お会いしたあのお顔が...

レオナルド・ダヴィンチ「ミラノの貴婦人の肖像」である。

今月初めの方に訪れたアラブ首長国連邦のルーブル・アブダビに展示(貸出中)中で
間近から心ゆくまで楽しませてもらったのだった。

500年前の女性を描いた500年前の作品であるにもかかわらず
たった今彼女がそこにいたかのような普遍性と、同時に彼女の唯一無二さが描かれている。

どうやらパリに近々戻って来るらしい。




今年はレオナルド・ダヴィンチ没後500年で、パリのルーヴル美術館は10月から
Leonardo da Vinci

ロンドン・ナショナル・ギャラリーでは11月から
Leonardo Experience a Masterpiece

が開催される。

どちらも待ち遠しい。


来年はベートヴェン誕生250年で、こちらもあちこちで催しがある
ベートーヴェンの時代には、レオナルド・ダビンチはもうすでに250年前の人だったのですね。
すごいですね...
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tricolore




夕暮れのシャルル・ド・ゴール広場は、空も三色、トリコロール

この時刻にこの辺りを運転するのが大好き

......

先日、日本行きの飛行機の中でジュリエット・ビノシュの最新映画
"Who Do You Think I am"をなんとなく見てしまい

90年代初頭に彼女の映画「トリコロール・青」もセレクションにあったので
そちらもうっかり見てしまった。

彼女はうっかり最後まで見てしまう類の俳優である。
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the summer swan song



白鳥は死に際に歌うという伝承がある。
白鳥は生涯を通じて鳴かないが、死に際にだけ美しい歌を歌うという伝承だ。

「転じて、人生最後に披露する舞台や演奏や戦い、
あるいは人生の最後に事を成し遂げることをいう」(ウィキペディアより)

ブルージュの夏も、あたかも歌を歌っているかのような週末。












8月ももう終わり

街には綺麗に日に焼け、髪ののびた人たちが戻って来ている。

特にティーンの青年の美しは特筆すべきで

彼らの花の命は短いからこそ美しい。
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加賀は百万石




東京からは、みなさまにおすすめいただいた金沢旅行も。

金沢では、わたしが意図せず好みだと思っていたもの(錫、ろうそく、漆器、蒔絵、焼き物ももちろん、そして魚介)が北陸三県の名産であることを再認識し、さすが、昔から豊かな地方だと感心したのである。
きんつばも芝船も大好きだ!

奇しくも北陸三県のGPDはアラブ首長国連邦に肉薄するそうである! なんと、さすが百万石。

兼六園、金沢城、茶屋町、近江市場(1日いても飽きない)、21世紀美術館など王道のみの周遊で終わったので、また絶対に行きたいと思っている。

北陸新幹線の途中下車もしてみたいし...
能登半島を車で周ってみたいし...


今回の日本一時帰国では、19歳の娘がとても楽しみにしていることがあった。

上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線に乗ることだ。

彼女は子供の頃からバービー人形系には関心がなく、乗り物が大好きで、ミニカーから電池で走る電車、飛行機のミニチュアなどに夢中だった。今も実は大型旅客機を操縦する夢は捨ててはいないらしい。

夫と娘は上越新幹線で新潟(フジロック)へも行き、日本海側の自然の美しさも見て来た。

次は東北新幹線で北のほうへも旅してみたい。
いい日旅立ち。


いい日旅立ち、今はユーロトンネルの中を走っています。

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根津美術館の蝉しぐれ



7月から8月にかけて日本へ一時帰国していた。

ほとんど毎年一時帰国はしているものの、夏の日本を訪れるのは20年ぶり。東京は13年ぶり!

まずは日本のみなさんから「慣れてなければ暑さで死ねる」と脅されていたのだが、英国への帰途、気温46度湿度60パーセント以上というアラブ首長国連邦に立ち寄って遊んだので

「うん、たしかに明治神宮や兼六園を散策した時は『逃げ場がない』という感じで疲労したけど、ドバイやアブダビに比べたら夏の趣」という感想に変わった。


暑さは他の国にもあるが、日本にあって他にはない独特なのは蝉しぐれだ。目を瞑ってあの声を聞いているだけで、マドレーヌを紅茶に浸したように日本の夏を感じることができる。

わたしにだけでなく、夫にも娘にも蝉の鳴き声という「音」には特別の印象を与えるようで、短い動画が無数にある。
水琴窟や滝、風鈴の涼しげな音も...

ここにもぜひ載せたいのだが、日本の方には珍しくもなんともない音だろうし、一人肌寒くなって来た英国の空の下楽しみたいと思います。


ちなみにアラブ首長国連邦の「音」はアザーンですな。
あの心地の良い音は瞑想に人を導く。

......


根津美術館では「優しいほとけ・怖いほとけ展」を見学することができた。
「ほとけは、その姿と役割からほぼ三種類に分類することができます。それは、仏教の真理を体現する厳かな「如来」、人々を苦難から救い福楽を与える慈悲の「菩薩」、そして、教えに従わない者や怨敵を屈服させる忿怒の「明王」です。さらにこの忿怒相のほとけのグループには、武将の姿で外敵を撃退する四天王のような「天」も含まれます。」とパンフレットにある。
人間とは人間と世界をどのように解釈するのか、人間とは何か、を考える重要な指針だ。

東京の夏の催し物の混雑具合についても脅されていたのだが、根津美術館は(東京国立博物館も)とてもすいていて、都会のオアシスとして有名な庭も蝉の声も独り占め状態だった。
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