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異性の友達




男女間に友情は成立するのか?
古典的な設問である。
わたしは経験から「同性同士のような友情は成立しないが、男女間の友情という友情が成立する」と思う。



今日、オーストリア人の友だちからメールが届いた。内容は日本で昨今頻発している災害について、非常に心配している、というものであった。

それでふと思ったのだが、誠実な友人として残り続けて(くれて)いる男性はヨーロッパ出身が多いのである。

おもしろいことにアメリカ出身の男性グループはほとんど滅亡寸前。

彼らこそ「男女間の友情は成立する」と公言してはばからないような連中であったのだがな。

いったいなぜなのだろうか?

国籍や出身地で分ける方法からして間違ってるのか?
所属する社会階層とか文化圏に分けた方がいいのか?
きっと分け方によって好きな結論が引き出せるんだろうな、などと思いつつ...
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クリスマス魂




毎年この季節、アメリカの百貨店 Neiman Marcus から、The Christmas Book が届く。

習慣もなにもかもすべてを「売れるもの」にすりかえてしまうアメリカ資本主義のパワーには絶句である。

毎年エスカレートしていくこのクリスマス向け商品カタログ、去年はペアのロボットやセスナなど数千万、億単位のものがあったが、さて今年は...

じゃーん。

二人乗りのアンダーウォーター・ナビゲーター(潜水艦のようなもの)
170万ドル(約2億円)。

AAirpassメンバーシップ(ご存じ? 一生飛行機乗り放題のカードよ)
300万ドル(約3億2千万円)。

ピンクサファイヤとダイヤモンドのネックレス等三点セット
250万ドル(約3億円)。

ツェッペリン(飛行船)
1000万ドル(約12億円)。

おい。


その他、マセラッティ・クアトロポルテ12万5千ドル(約1400万円)やヴァレンティノのオートクチュール・パッケージ3万2千(約400万円)などがずいぶんお手ごろに見えたりして...

わたしがいいなと思ったカスタム・メイドの西洋甲冑(なんでこんなものを欲しがるのだ)なんてたったの200万円。安っす~!

と、幻惑効果抜群。

いくらゴージャスで信用があるとは言え、百貨店のカタログでツェッペリンを見て外商に電話をする(させる)人なんかいるのかね。

シャロン・オズボーンとか(笑)?



来年は何を載せてくれるのか、ニーマン・マーカス。

国とか、NASAのロケット付き惑星とか? 戦争指揮権とか?
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chanel #19




百戦錬磨を経て、少々のことでは男性の魅力一般に驚かなくなったが、なんとシャネルの19番をまとっている男性に遭遇した。

女性が男性用コロンをつけているのは珍しくないが、男性が女性ものをつけているなんて...
特にシャネルは男性用コロンも名香が揃っているのにもかかわらず、である。

それともこの感覚ってあたりまえなのか?わたしが無知なだけか?

ごく普通の外見の男性だったので意外性二乗。

忘れられない昔の彼女が使っていた、ただ母親のドレッサーにあったから拝借した、単にこの香りが好きでジェンダーに囚われない...
いろいろと彼のバック・グラウンドを妄想してしまった。

香りの効果では偉大である。


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ロケ




秋も深まり...と始めたいところだが、朝晩はすっかり冬。

冬のコートを着て、カシミアのストールなどをしてもまだ寒い。
空はすっきり青く晴れ、冷たい空気は頬に心地よく、ああ、さわやかで清い典型的な西ヨーロッパの冬の朝。


今朝、運河沿いを歩いていたら、映画かテレビドラマのロケをしていた。
ブルージュは15世紀から17世紀の街並がそのまま残っているので、時代劇には格好の舞台なのである。

橋の向こうには大きな幕がかけられていたり、強いライトが光っていたり。
石畳にはワラが敷かれ、いたるところに樽がころがっている演出。
交通標識に麻袋のようなものをかぶせてまわっている人もいた。

が、朝の8時半ごろとは、出勤や通学の人たちで道は比較的にぎやかなのである。
どこの国でもきっとそうであろう。

ブルージュは一方通行が多いため、一ケ所止められるととんでもない迂回を強いられることがあり...これってすごい迷惑じゃないか。

ブルージュの人はわたしに言わせるとこういうところ寛容、いや、我慢強い。
お上の言うことには黙って従い、長いものには巻かれまくり。

歴史的な背景、気候的な影響あってのことなのか...


どんな映像作品ができるのだろうか。
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オークション




オークションが好きだ。

ネット上のバーチャルなオークションではなく、会場に実際に出向くオークションの方。

有名芸術家の億単位の作品を競るオークションのことばかりが取り沙汰されるので、そういうものかと思われている方もいらっしゃるかもしれないが、マニアしか欲しがらないようなガラクタ競りから、手ごろな庶民向け工芸品までいろいろあるのである。

パンフレットを郵送してもらい、展示会でお目当てをチェックし、会場で海千山千っぽい人物たちと静かな興奮を共有するのはなかなか愉快な娯楽である。

と、いつものように前置きが長くなった。



インターネットのオークションでは、日本のYahoo!オークションを利用して、欲しかった日本の工芸品を競り落としたことが一度だけあるが、ヨーロッパでは全くの初心者であった。

やってみようと思ったきっかけは、先日夫との会話の中でベルギーのe-Bayの話題がでたことと、今夜あるものの情報収集のために...ヘレンドのレアもの...本社HPを見ていたらたまたまe-Bayに行き着いたからである。

もちろんベルギーのe-bayはすべてオランダ語で、見落とした単語や、めんどうで読む努力を怠った文章に重要な項目などありはしないか、ちょっと不安になったものの(実はそういうことはほとんど気にしない性格である)、思ったよりスムーズに手続きもベッティングもクリア。

あとはわたしが予定しているより、はるかに高額に競り落とそうとする人の出現がないことを祈るのみである。

出品者はドイツの会社で、商品説明やらがすべてドイツ語(オランダ語と少し似ているので、なんとなく分らないこともないが、生兵法は怪我の元)。大丈夫か?!

明日の期限が楽しみである。
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