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アドベントほぼ完成




昨日はあれからダイニングルームと踊り場、玄関ホールにツリーを飾った。

リースひとつと、アドベント(キリスト再臨を待ち望む期間)人形も。


アドベントの期間は断食や禁酒をしたり、祝祭が禁じられたりしていたそうだが、これは現実問題、冬の期間、太陽が翳り、大地は死んだようになり、食料が不足しがちだったからだろう。

実際、イングランド南部地方では午後3時を過ぎると暗くなり始め、今日は快晴で青空が清々しいものの、たいていは分厚い雲が垂れ込め、灰色の日々が続くのである。
そりゃ古代の人々は「このまま冬がずっと続いたらどうしよう」と不安に思い、自然の望ましいサイクルを擬似した儀式(類感呪術)を執り行ったろうよ...

クリスマス直前の冬至は、一年間で太陽の位置が最も低くなる日である。
しかしこの日を境に太陽が生まれ変わり、陽気が増え始め、再生の時期を迎えるのである。
キリスト生誕はそういうお祭りをベースにしている。




日に日に最も暗くなるこの時期、光が再び大地を満たし、祝福されるよう、擬似の灯りを灯した。
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クリスマス、始めました。


夫がマメなので、3本は飾るツリーは全部夫が準備し、1月には片付けも完璧にやってくれる。
彼のいいところは、わたしに要求しないところ(笑)。
わたしはこのマメツリーをテーブルの上に飾って気分にひたっている。



天気荒れ模様の11月最後の土曜日。
外出の予定は取りやめだ。

いちようベルギー人多数(2対1だけど)の家庭なので、イングランドに住んでいてもベルギーのカトリック暦でクリスマスや復活祭のお祝いをする。

ということはクリスマスの飾り付けは、12月6日の聖ニコラウス祭(この方がサンタクロースの原型となった)の後、7日かその週末に始めるのだが、今日始めることにした。

今年のクリスマスはイタリアで過ごすため、家でのクリスマス会も早めに始めるし、せっかくの飾りを長く楽しもうと。

まあ、今年も新型コロナ変種株にヤられなければの話ですが...


明日は英国が「クリスマスの七面鳥不足で上を下への大騒ぎ」について書こうかしら。

知り合いの英国人どなたに聞いても「やっぱりなにがなくともクリスマスは絶対に七面鳥」なんだそうですよ。七面鳥がなければラムを食べたらいいじゃない? というわけにはどうしてもいかないらしい。

その理由を聞いても答えられる方はおられない。
みなさん「それはもう伝統だから」とか「大きいからみんなで食べるのにいいんじゃないか」とか、さらには「そりゃまずいからでしょうよ」(<英国の食事はまずいという自虐)と絶句させてくる英国人まで。

わたしの想像では、クリスマスツリーの伝統を始めたビクトリア女王の時代あたりに始まったんじゃないかと。
ディケンズあたりが『クリスマス・キャロル』なんかで広めたのでは...中間層が情報を得る手段が増え、市民生活が確立されてきた時期だから...

ベルギー人多数(笑)家庭のわが家では、そもそもクリスマスに七面鳥は食べないし、ラムや牛肉、雉や鴨など他にも相応しいメニューはいくらでもあると考える。
美食好みのベルギー人(と日本人)は七面鳥なぞ美味ではないと思っている。

日本はなんでも改良してしまうので、七面鳥がもっと一般的になっていたら(これがならなかったため、こんにちクリスマスにチキンを食べる習慣が生まれたのだとか)も美味しく料理してしまいそうですけど!
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スコン焼いたよ、イングランドのスコンを




先日、突然タルトタタンが食べたくなったが、二ヶ月以上自炊をしていなかったためか、りんご選びから失敗した話を書いた(笑)。

そのタルトタタンに添えて食べようと思っていたクロテットクリームが行き場をなくして賞味期限を迎えようとしていたので、今日の午後は本場(笑)イングランドのスコンを、娘が通っていた伝統ある名門私立女子校の家庭科のレシピで。

といえばいかにも特別でおいしそうに聞こえるが(コンテクストが価値を創造するというのは本当であるな)、混ぜるだけです!!


わたしはスコンは、小ぶり、全体が焦げる寸前までよく焼いてがりがりっとさせ、中は層になり、層ごとにふんわりしているタイプが好み。
大ぶりで、全体的にふわふわのタイプは苦手。これがまあよくあるタイプなんですわ...ホットケーキミックスでも使っているのか? と思うくらいふわふわ。

英国のティールームではどこでも見かけるスコン、そりゃもう、定型というのはなく、店ごと家庭ごとにタイプが違う。




おいしものが少ない英国でも、クロテットクリームだけはとてつもなくおいしい。
しかも食べ放題だし...
カロリーも野放図...

ティールームで、時々、ままごとのような器に大さじ一杯ぶんくらいを持ってくるところ(追加で頼めば出てくるが)あり、先日は「フレンチタイプ」と記載されたスコンを頼んだら、なんとバターが共され、テーブルをひっくり返しそうになった!




わたしはジャムはなしで、クロテットクリームだけを載せて、ミルクなしのストレートティーと一緒にいただく。

今日はおやつを一緒に食べる夫は留守、上の写真を撮ったりしていたので、焼き立てを食べたく、キッチンカウンターで立ち食いしてしまいました。
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かわいやりんご





11月はわたしの誕生日と娘の誕生日が続く。

今年は両バースデーとも、ブルージュのDe Jonkmanへ(写真はたくさん出てくるデザートのひとつ)。

実は夫はわたしのバースデー・サプライズに失敗し、仕切り直しで再企画をしているらしいのだが、さて、いつ何をしてくれるのだろう(笑)。


娘は多くの人からサプライズやお祝いをいただき、今週末はボーイフレンドがヨーロッパ大陸のどこかへ連れて行ってくれるそう。

わたしのかわいいりんごちゃんももう22歳になった。

昔のようにママ、ママ、と言ってはくれなくなったので一抹の寂しさを感じる一方、それはいいことなのである、と自分に言い聞かせる。
夫は無償の愛情を捧げるタイプゆえ、娘から謝意がなくとも粛々と尽くし続け、わたしはお礼やコメントメッセージがないと「こんなにしてあげているのに?」と心の片隅で思うやっかいなタイプ(笑)。
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クリスマスの光の国へ...




先週はロンドンで『ジゼル』の公演を見るためにベルギーから英国へ帰ったのだったが、今週はロンドンで同じキャストの『ジゼル』を見、午前12時に帰宅、翌朝は4時起きでベルギーへ...

娘の誕生日のサプライズで。

馬車に乗って魔法の国へ。




出発地点、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスもいよいよ明日から始まるバレエ『くるみ割り人形』の飾り付けが完了していた。




ブルージュも、『くるみ割り人形』の舞台のようなクリスマス飾り付けが着々と進んでいる。

まるでお菓子の国のお店や...




ホテルも...

今週末には公共の場の飾り付けの点灯式が行われるそう。




マルクト広場にはスノードームが。




プロジェクション・マッピングの調整中。




ブルグ広場では大きなクリスマスツリーが点灯されるのを待つ。
まさに『くるみ割り人形』の舞台のよう。

ヨーロッパの冬は暗くなるのが早いことや、去年はコロナ禍でイベントが縮小されたりキャンセルされたりし、また新型コロナという魔を払うためにもぜひ光でこの世を満たしたいところだ。
あの方にぜひおっしゃっていただかなくては。「光あれ」と。
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