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マノロ・ブラニクとロココの英国




さすがに先週終わってしまったが
「人気のため」延長されていたマノロ・ブラニクの展覧会
最終日にもう一度見に行ってきた。

閉館ぎりぎりの時刻だったためか
屋敷の中はもうすっかり静まり返っていて
展示物が引き立っていた。

閉館後の美術館という別の世界への入り口、
もしかしたら何か意外なことが起こるのかもしれないし
起こらないのかもしれない。
たぶん起こらないのだろうが(笑)隠れて覗き見したくなる。

とても気に入っている写真なので時間をさかのぼって載せたく。

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芸術の秋




今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ生誕500年で、パリとロンドンで規模の大きい展覧会が開催される。

パリのルーヴルでは25日に一般公開が始まったそうで(夫の秘書殿がわざわざメールで教えてくれたくらい、わたしの軽薄度は周知されている)、ロンドンは来月から。

パリのとロンドンのと両方見るのがお調子者の2019年最後の目標だ。


レオナルド・ダ・ヴィンチはそれほど作品数が多いわけでもないのに、ルーヴルとナショナル・ギャラリーで同時開催...
いったいどこから数を引っ張ってくるのだろう。そういう興味もある。「神のように万能の人間」という面を強調した手稿や関連作品がたくさん出るのだろうか。

先日はMITでダ・ヴィンチ設計の橋の模型を3Dプリンターで完成させたニュースがあった。レオナルドの軍事技術者としての作品も500年展の監修下でぜひ見てみたい。


写真はルーヴル展示で目玉の一つ『ミラノの貴婦人の肖像』。この8月、アラブ首長国連邦アブダビのルーヴル・アブダビで見た。
どう撮っても緑の非常口の光が入るので往生し...まあ芸術作品を写真に撮るのは意味がないし、単なるメモがわり、ブログに載せるにはとてつもなく写真が下手くそすぎるがお許しを。

モデルの貴婦人は、一昨年、ポーランドのクラクフに見に行った『白貂を抱く貴婦人』と同一人物だという説もあるそうだが、わたしにはそうは見えない。
しかし、この2人の貴婦人が同一人物であってもそうでなくても、必滅の人間の瞬間をとらえつつ、しかも永遠に生きる面差し(眼差し)は共通で、息を止めて見入ってしまう。


生誕500年...来年はベートヴェンの生誕250年で様々な催しが予定されているが、ベートーヴェンの時代にはレオナルドはすでに250年も前の人だったと考えると感慨深い。
もちろん超ミーハーでフットワークの軽いわたしはいろいろな催しに参加するつもり。


日本ではこの秋ロンドンのコートルード展やカラヴァッジョ展が開催されるみたいですね...
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ロンドン、冬は早朝




ロンドン泊の朝は久しぶりの冬晴れ

ゆっくり起きて火の入った暖炉のそばで新聞を読み
ココナッツオイルのかかったフレンチトーストで朝食

ずっと暖炉のそばにいたいが青空が消える前に外にも出たい

ハーブティーを買いに行って、クリスマス用品を見に行き
美術館で午後を過ごし、友達と会うつもり
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ブルージュ・ビスケット(ブルージュのお土産)




プラリネなどのチョコレート以外にブルージュのお土産でおすすめはと聞いてくださった方にお返事を書いたので、過去にも何度か書いているが(カテゴリーのブルージュ・ベルギーに格納)こちらにも書き留めておく。


わたしは一時帰国するときはブルージュの地ビール、Straffe HendrickやBrugse Zotの他、缶の白ビールやフルーツビールを買っていくことも多い。ご旅行中では難しいですよね! 缶ビールなら2、3本はいけるかもしれませんね...

マルクト広場からのびる2本の商店街のうちGeldmuntstraatにあるスーパーマーケットDelhaizeで、

板チョコ
マヨネーズ(ベルギー人はフライドポテトにはもちろん、何にでもマヨネーズをかけるのです)
キャンディなどのお菓子(さくらんぼのキャンディをぜひ)

もちろんJules Destrooperdのクッキーにはいろいろな種類がある
Lotusのパッケージされたワッフルも種類が多く(リエージュ・タイプ、チョコがけ、ヴァニラ・ワッフルというふわふわタイプ、クリームの挟まったゴーフルのタイプ、シャンピニーのタイプ。どれも超おすすめ)、Delhaizeの自社ブランドもあり

Lotusといえばスペキュロース、スペキュロースのペースト、チョコレートスプレッド
製菓のコーナーにはワッフルミックスやパンナクック(クレープ)ミックス、ワッフルに入れて焼くごろっとした砂糖や、チョコレートチップ...

マルクト広場の角にも、もう一本の商店街Zuidzandstraatにもカルフール系のミニ・スーパーマーケットはある。


家の在庫を確認したところ、先月以来食べつくしてしまって何も残っていない...わたしの好物が上の写真のブルージュ・ビスケット、いわゆるラスクで、甘さ控えめ、ソフトチーズやバターによく合う。サクっというよりガリっとしている。これはとてもとてもおすすめ! 今でもブルージュの小さい工場で手作りされている。


他にはWollestraatのクッキー専門店、 Julietteのクッキーとか。詰め方などもとてもかわいい。

チョコレート以外でと言われているのになんだが、ブルージュ市が作っているフェアトレードの板チョコSJOKLAも。

他にはレースでしょうか。花瓶敷きはもちろんやお茶のお盆敷きなど結構重宝する。わたしは香水瓶や何でも盆にまとめるのが好きなので...おすすめ。
ブルージュの固有のデザインパターンというのがあり、こちらブルージュのレース博物館のサイトで、ブルージュの丸いお花柄が2種掲載されている。

おもちゃ屋さんのKrokodilはいいですよー
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natalia osipova, pure dance




現在ロイヤル・バレエのプリンシパルを務める、当代一のダンサーのひとり(という言い方もおかしいけど)、Natalia Osipovaのソロ公演へ。


内容は、Osipova自身が選んだ7つの10分前後の短編を集めた構成。
公演そのものは、ちょうど一年前にプレミア後、世界中でツアーをしたそうだ。

彼女のロイヤルバレエでの公演に比べたら、どちらかというとあっけなく終わってしまった!


たった今、当代一のひとりと上にも書いたし、この拙いブログ上ではロイヤルバレエで発揮される彼女の類まれな才能を繰り返し賞賛している。
が、まず、全方向的に才能溢れるダンサー自身が自分をプロデュースするのは大変難しいことで、また別の才能が必要なのだなと思った。

例えば元ロイヤル・バレエのダンサーであるSergei Poluninしかり(Svetlana Zakharovaでさえも)...
例外をあげるとすれば、例えば引退してしまったSylvie Guillemか。

世界クラスの才能のあるダンサーが、「踊らされる」ばかりでは飽き足らず、自分自身が踊りたいものをプロデュースし、限界に挑戦し、まだ誰もやっていないことや最先端を表現したい、という気持ちになるのは凡才すら持たないわたしにも想像はできる。

ましてや、役柄を消化して多層的に表現するのが得意な(Osipova自身もインタビュー内で自分の強みは解釈だと言っている)彼女が、バレエ以外のダンス媒体でも表現したいというのは想像できる。アーティストとして健全な衝動だと思う。
だから心から応援したい。


一昨日はWorld Ballet Dayだった。
Natalia Osipovaへのインタビューもあり、彼女はポワントにリボンを縫い付ける作業が嫌いで(微笑)、とてもシャイで、自分自身を言語で表現するのが苦手だなどと語っていた。

彼女が持っている最強の言語は、誰でも同意してくれると思うが、バレエという「言語」であると思う。

「バレエ」とは、社会的にルール化された「言語運用」のひとつである。
バレエでものごとを表現するには、母国語で話す時と同じで、バレエの言語運用ルール(基本技術、身体の使い方、マイム、衣装など)に従いつつ、バレエに相応しい「言葉」の使い方をしなければならない。

つまり、われわれが母国語で自由に話していると思っている時と同様、実は母国語もバレエも、その語法はわれわれが各自主体的に選択したものではない。
人間は自由に語っているつもりで、意味やニュアンスがすでにみんなに知られている言葉を組み合わせることでしか話せないのだ。
「それはないわ。私は自由だよ」という方は、われわれは心の中で何かを考えている時でさえも、他人にも通じる言葉を使っていることを思い出してみて下さい。


しかし、未知のもの、理解を超えているものを、自分がすでに身につけている語彙の中に落とし込めない、というケースは日常的に起こる。

特に彼女のような優れたバレエダンサー、パフォーマー、アーティストには特に頻繁にあるのだと思う(わたしの想像だけど)。


自分が知っている語彙の中にはもう回答がない。ならば未知なものの中から探すしかない。そのためには自分がバージョンアップするしかない。
私が何を知らないかすら知らないもの、想像を超えているもの、それらを理解するためには自分が変化し、表現するしかない。間違えてはならないのは、彼ら彼女らは、すでに知っていることを表現するためではなく、未だ知らないことを理解するために表現するのだ。

そういう直感が、優れたアーティストにはあるのではないか。


今回の公演のないようが「あっけなかった」とわたしが感じたのは、彼女がロイヤルバレエで圧倒的な語りをするのに比べてのことだ。

彼女はバージョンアップすると思う。もちろん今後に期待している。


Pure Dance
The Leaves are Fading by Antony Tudor: duet with Natalia Osipova and David Hallberg
Left Behind by Jason Kittelberger: duet with Natalia Osipova and Jason Kittelberger
Flutter by Ivan Perez: duet with Natalia Osipova and Jonathan Goddard
In Absentia by Kim Brandstrup: solo with David Hallberg
Six Years Later by Roy Assa:f duet with Natalia Osipova and Jason Kittelberger
Ave Maria by Yuka Oishi: solo with Natalia Osipova
Valse Triste by Alexsander Ratmansky: duet with Natalia Osipova and David Hallberg
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