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9月のクリスマス




年々早くなるクリスマス商戦、9月の三週目にはリバティ百貨店からクリスマス・ショップがオープンしたとメールが来ていたなあ...呆れましたよ。
とはいえ、クリスマスまであと2ヶ月! そう考えると早すぎもしないような気がする。

写真は週末のセルフリッジス百貨店。
まあお客さんはおられないようだったが。
観光客向けじゃない? と友達は言った。




道路一つ隔てたところの教会も、気のせいかクリスマス村の教会のように見えた...

ハレルヤ。

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夏が終わる、ロンドンが始まる。


Marylebone マリルボーン


9月ですね!
ロンドン...

夏の間は、バレエもオペラもクラシックのコンサートもオフシーズン。
そのうえ大都会ロンドンは観光客で混雑を極めるので、あまり出かけなくなる。

またぞろロンドンに通うようになると、夏が終わったなあ、と思う。
バレエのシーズンはまだ先、10月からだが。


St. John セント・ジョン
マドレーヌは注文してから焼いてくれる


早速、娘の買い物に付き合わされる。

パターンとしては、マリルボーンあたりでお昼ご飯を食べて...


Boucher ブーシェ


同エリアの邸宅美術館Wallace Collection ウォレス・コレクションには必ず立ち寄る。
美術館は世界と人間性に向かって開いた窓。


Tiziano ティツィアーノ



Velazquez ベラスケス


ウォレス・コレクションから目と鼻の先にある百貨店Selfridges セルフィリッジスをひやかして、百貨店文化の健在を確認...

(夕方なら、ここからウィグモア・ホール Wigmore Hallでクラシックのコンサートへ)


Cafe Royal カフェ・ロワイヤル


さらにOxford Street オックスフォード・ストリートを渡ってMayfair メイフェア経由、Piccadilly Street ピカデリー・ストリート方面から、どんなに繁華街が混雑していても絶対に座れるこちらのバアへ。

......


以下、ロンドンのおすすめエリアを、との質問をいただいたので、この初夏にロンドン訪問した友達に当てたメッセージをシェアします。

わたしがぶらぶらして楽しいのはMarylebone
Marylebone Streetには Bayley&SageやDaylesford Organicなどのグローサリーストアがあって、見ているだけでも楽しいよ
食品でお土産にできそうなものや、家庭雑貨もあります

この通りにはおすすめできるカフェも多いです

美しくて有名な書店Daunt Booksも

二本隣のChiltern Streetもよい通りです

同エリアにThe Wallace Collectionという入館無料の邸宅美術館があり、見応えあります
そういえば近くにスタインウェイの大きなお店もある(笑)

百貨店Selfridgesの食料品売り場(地上一階)もおもしろいと思います
おすすめのジャムMelrose and Morganも置いてあったはず

地下一階にはチョコレートなどのお店が集合しているので見やすいかもです
ここに入っているお店で英国のチョコを選ぶならMeltがいいかなあ

追加で

ここからオックスフォード・ストリートを渡るとその先は比較的シックなエリアMayfair
おしゃれなカフェ、画廊やブランドの路面店なども
ケーキとお茶ならConnaughtのカフェへどうぞ
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皐月ロンドン




5月、6月の英国は、一年で一番美しい季節だと思う...




薔薇も




アスパラガスも




そしてロンドンでいただく和食も季節のプレゼンテーション。
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マークの饗宴




ロンドンのメイフェアにある聖マーク教会は、19世紀の聖公会の教会で、祭壇の絵画も(好みではないが)美しい。

メイフェアというロンドンでもシックな地区に建つこちらの教会、60年代に檀家が激少して教会としては機能しなくなり、70年代には福祉施設として使用されるようになった。

しばらくの間、空き家になり、去年2023年にフードコートに生まれ変わった。

フードコート...
ラーメンとか、ピザ、タイ料理など、無国籍な感じ。


教会に所属し、定期的に礼拝に出かける人が減少し、こういうふうに利用されるのでもなければ、ただ朽ちていくだけの教会建築が、レストランや商業施設に流用さる例は珍しくはない。
ベルギーにも、フランスにも、英国にも例はたくさんある。

いいのだろうか? 「教会」を油まみれになる商業施設に使うのは??


キリスト教では偶像崇拝は禁止されている。

それでもビザンチンで発達した、板に描かれた聖母子を描いたイコンや、最も美しい姿で彫りだされたのであろう聖人の彫像などは、信者の礼拝の対象だった。

理屈としては、信者は像を拝んでいるのではなく、その像を通じてその向こうにある神聖なものを拝んでいるのである、像は神聖さを可視的に映す「受信機」にすぎない、だからオッケーといえる。

つまり教会施設も、神聖さを受信する巨大な受信装置、であり、教会の建物の中に神様がいるわけではない...
だから俗世的な飲食店を入れて美味しそうな匂いを充満させ、金銭のやり取りがあってもよいのである...
となるのかなあ。




そういえばイエス・キリストが弟子たちと共にした「最後の晩餐」は、キリスト教の聖餐式の由来であり、キリスト教徒の共同体としての結びつき、信仰の実践などを象徴しているのだろう。

「エマオの晩餐」「レヴィ家の饗宴」など、聖書には会食の場面がけっこう描かれている。
ヴェロネーゼのあの舞台上の劇を瞬間冷凍したような鮮やかな絵画...

食を分かち合い、文化を認め合うというのは宗教を出すまでもなく、人間の存続にとって大切なことである。
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Belgraviaのレモン




わたしは柑橘類に目がない。

レモンは香りも味も、形も色も大好き。

レモンの「故郷」、アマルフィでは10月までが収穫のシーズンだそう。

ヘラクレスが、愛するニンフの死を悼み、最も美しい場所に彼女を葬り、柔らかく芳しいフルーツ(レモン)を植えたという土地。
緑深く、空と海が出会うアマルフィに。


パリのパティシエCedricGloretが出店している、ロンドンのバークレイ・ホテル前を通りがかったら...

季節最後のレモンの...




ケーキ!

中身はレモンのチーズムース、チョコレート、スペキュロース、レモンカード。

アマルフィのレモン、ならぬ、ベルグレイヴィアのレモンは何の死を悼んでいるのか...
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