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Brugge Style
年暮るる「光の輝き」ブルージュへ
ブルージュ帰省中。
ブルージュでも、プロジェクションマッピングを含んだ光のショウが開催中だ。
Wintergloed (冬の輝き)は今年で5年目、ブルージュの街のあちこち10か所で、一年で最も暗い時期を照らすショウをやっている。
日本滞在中、友達のありがたいアレンジで中之島公会堂のプロジェクションマッピングを船に乗って見に行った。安藤忠雄氏の図書館、子ども本の森の内部も見に行けた!
なんて綺麗...都会の夜景っていいなあ。
ブルージュの光のショウで、わたしが想像よりも特に良かったと思ったのは『白鳥の物語』。
運河上に水を噴き上げ、霧状になった水の上に白鳥の映像が映る。
飛翔している白鳥の表現がすばらしかった(写真では分かりにくいのでこちらを使った)。
みなさん防寒をきっちりしておられるが、昨夜は11度だった。
街中10か所を全部踏破するおつもりなんでしょうね!
昼間から夜にかけてものすごい人出...
友達に聞かれたのだが、こちらでは特にお正月の飾りはなく、クリスマスの飾り付けを新年1月6日の公現祭(12月25日に誕生したイエスの元を東方の三博士が1月6日に祝福に訪れたとの故事にちなむ)まで飾る。
ツリーもこの日に片付けて、生の木などは処分する。
だからクリスマスを過ぎても1月6日まではずっとクリスマスの飾りが出ている感じだ。
ちなみにわが家はカトリックのベルギー人と日本人の家庭で、クリスマス終了と同時にお正月飾りを出すので、飾りつけは混在...
親戚友人たちに会い、馴染みの店にも顔を出す。
11月、今年はこれでブルージュ訪問は最後かなあと思ったのだったが、最後の最後はやはりこの街で...
お天気のよい冬の夕暮れ、暖かな家の明かりが灯るころ、ブルージュの800年以上変わっていない道を歩いていると、やっぱりここに住んでもいいなあとつい思ったりもする。
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クリスマスの贈与
洋梨、白ワイン、アールグレーのミルクチョコレートクリーム、ダークチョコレートの組み合わせ。
仕上げはもちろんモエ得意の金沢の金粉(笑)
キリスト教の聖地があんな状態の時に、ケーキやご馳走、プレゼントや飾り付けを楽しんでいて、それでいいのか...と思う。
わたしが最も尊敬する学者の一人、レヴィ=ストロースは言う。
(クロード・レヴィ=ストロース『火あぶりにされたサンタクロース』中沢新一訳 より)
「クリスマスの贈与。それは生きていることの穏やかさに捧げられた『サクリファイズ(供犠)』なのだ。
生きていることは、まずなによりも、死んではいないことによって、ひとまずの穏やかさを実現しているからだ」(54頁)。
わが家はカトリックのベルギー家庭なので、24日と25日の夜を祝う。
「心の奥底では、ささやかなものとはいえ、見返りを求めない気前の良さとか、下心なしの親切などというものが存在することを信じていたい、という欲望」(53頁)を人間は持つ。
「たぶん、私たちはその幻想が他の人々の心の中で守られ、それが若い魂に火を灯し、その炎によって、私たち自身の身体までが温められる、そんな機会を失いたくないのだ」(54頁)。
24日のデザートで、フランボワーズが底にたっぷり入っている。
昨日はわたしの友達が遠方から遊びに来てくれ、娘は彼女の親友宅へ招かれ趣味の養蜂で作っている蜂蜜をいただいてきた。
蜂蜜は地元産を食べるのが一番身体にいい(自分の家の周りに飛んでいる花粉などが含まれているため)そうで、わたしはこの家庭がとる蜂蜜が世界で一番美味しいと思っている。
贈り物...
ヘンデルのメサイヤを聴きながら
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聖地は今夜
イエスが今夜生まれるとしたら、彼は瓦礫(がれき)と、子供の死体の下で生まれただろう。
人間は、今夜、聖地で起こっていることすらも止められないのか。
いや、止められる。
この世、地上で起こっていることには人間に責任がある。
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祇園さん
神戸の友人と京都へご飯食べに。
まずは彼女がお返しをするために八坂神社へ。
この日は12月13日、京都の花街や神社などでは、正月の準備を始める「事始め」の日とされており、芸妓や舞妓が師匠やなじみの店に一足早く新年のあいさつをする。
一力の前は出待ちをする人たちでそれは賑わっていた。
彼女に連れられて、末社の美御前社(重要文化財)で顔を洗う。
宗像三女神(多岐理比売命、多岐津比売命、市杵島比売命)を祀り、天正19年(1591年)建立。社の前には美容水が湧いているのである。
今年はなにかと三女神にご縁があり、ぜひ宗像神社を参拝したいなあと思っていたのだがついに叶わなかった。
こちらでも偶然三女神を参拝することになり、来年は絶対に導かれていくぞと誓う。
ご飯もおいしかった。
何より、お店の方々が楽しそうに仕事をしておられるのを見るのは気持ちがよかった。
この日は、建仁寺、六波羅蜜寺で空也上人像(これ以上素晴らしい彫刻があるだろうか)をゆっくり参拝、たまたま踊り念仏奉納の日でもあった。
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飛騨高山
飛騨高山は、江戸時代以来の城下町で、商家町の姿が保全された美しい街だ。
友達が周到に調べてくれて、一番最初に暖簾をくぐったのは「あげづけ」のあるお豆腐屋さん...
味をつけた揚げをその場でトースターで焼いてくれるひとつ100円の揚げなのだが、これが忘れられないおいしさ!
ああ、また食べたいなあ、これと飛騨牛の握りと「みだらし」(みたらしではない)だんごを食べるだけのためにでもまた行きたい!
お土産に持ち帰った友達の旦那さん曰く、もちろんお酒に合うそうですよ...
飛騨高山といえば、一番最初に思い出すのが、映画『あゝ野麦峠』である。
まだ子供だったわたしの世界に、衝撃的に切り込んできた最初の映画だった。
あの衝撃はいつまでも忘れないだろうと思う。
2023年の12月の高山は観光客で賑わい、空はどこまでも澄んでいた。
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