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ブルージュ・トリエンナーレ




世界中が注目する、たとえばヴェネツィア・トリエンナーレとは規模も知名度も格段に違うが、北のヴェネツィア・ブルージュも、今年はブルージュ・トリエンナーレの年にあたる。

中世の面影を残すブルージュの街中に、インスタレーションを設置し、対話を生む...

こういうイベント、大好きだ。
知り尽くしていると思う街角が、別の表情で語りかけてくるのである。


写真3枚はわたしの最も気になる作品。

一番上はブラジルのアーティストHenrique Oliveiraの作品で、ブルージュ市内に残る最も古い城壁に、自然が人口をテイクオーバーする様子を...とはいえ、この根っこは人工素材でできており、われわれの日常の思い込みがどのように思想を形作るかということにポイントがあるという。




次はわたしがブルージュで一番好きな教会、ワルヴルガ教会の前に作られた、メメント・モリ? とわたしは思った...
Hans Op De Beeckの『死の舞踏』。凍りついたメリーゴーランドは現実と非現実の間にあり、想像の中ではこの遊具は動くのか、綿飴のにおいはするのか、人間はどこまで娯楽を必要とするのか...

ここには昔、小学校があったので、それを知っているとまた味わい深い。




最後はブルグ広場のNadia Kaabi-Linke、Inner Circle。トゲトゲのついたベンチには座ることができず、座ったとしても顔を合わせることはない...
こちらはブルージュなどにあった(今もある)排他的な組合やサークル、エリートグループを現し、ブルージュの持つ二面性、「丁寧なもてなしと排他性」を現すそうだ。すごいな!!

他にも愛の湖の赤いインスタレーション、ナイジェリアのNnenna Okoreによるのも美しかったが、おしゃべりに夢中で写真を撮り忘れた!


過去の遺産を眺めながら歩き回るのも、こういった、自分では思いがけない、はっとさせられるような切り口を見ながら歩くのも、いい。
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la gaufre de lille




フランス国境の街リールは、昔はフランドル伯領でもあり、また地理的にフランドルと隣接しているため、文化的にはフランドルに似ている面も多いとか。
そりゃそうだ、ウェストファリア条約は17世紀になってからだ。

リールの名物といえばこちらでしょう。
老舗Meertのゴーフル(ワッフル)。フラマンではこのタイプのゴーフル(ワッフル)はGevuld wafeltjeと呼ぶ。
一枚一枚手焼きの柔らかいワッフル生地に、じゃりじゃりした食感の粗糖(ブラウンシュガー)のクリームがはさんである。

当然とても甘いのだが、甘いものがそれほど一度に食べられないわたしでも、ブラックコーヒーと一緒にちょびちょびと食べるのは格別、と思う。絶妙のバランス。形状も不揃いだが絶妙の愛らしいバランスを保っている。

クリームのフレイバーは複数あれど、元祖のバニラが一番好み、次点はシナモンのきいたプラリネかな。

ブルージュの義理の実家に持ち帰ったらあっという間になくなった。




朝食はここで食べようかなあと思っていたのだが、サロンドテは正午からの営業だった。
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ブルージュの中秋の名月とくるみのチョコレート




そういえばこの写真を載せようと思っていた。

先週はブルージュでも美しい真珠のような中秋の名月が拝めた。

窓からは上写真の聖母教会、三枚目写真の鐘楼、(写真には写っていない)聖サルバドーレ大聖堂が3つ並んで見える。
午前12時までライトアップされているのを眺めながら眠りにつく贅沢。まるで舞台のセットの中にいるよう。写真だと遠く見えるが、目の前に迫る感じ。

権勢を誇ったブルゴーニュ公国でもこんな豪華な光景は見られなかったろう。




おだんごは食べられなかったが、秋限定のVan Oosst(ブルージュのショコラティエ) のHerfstnoten「秋の木の実」を。

くるみの形のチョコレートは中は生チョコとくるみ。
わたしはチョコレートはそんなに食べない方だが、これは旬になったら絶対に毎日食べたい。ほんとうにおいしい。世界で一番美味しいチョコレートと言ってもいいかもしれない。

残念ながら賞味期限が最長で10日間と短かく、フレッシュな証拠か。
日本へは送ったり、持ち帰ったりもなかなか難しいので、秋のブルージュへ来られたらぜひ。


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夏にレクイエム ゲント・ベルギー




ベルギーのゲントはブルージュから東へ車で30分、今回は半日出かけただけだったが、一枚めの写真が気に入っているので載せることに。


上写真、右側のフランドル伯居城の影にゴムボートが浮かんでおり、水着姿の青年二人が停泊してビールを飲んでいる。

うらやましいー!! 

と思わず声が出るような晴天の週(と週末)だった。

ゲントの運河上には、中央に見えるカヤック類や観光ボートがたくさん出、テラス席は満席、レストランも少なくともフランダース地方ではどこもとれないほどの大盛況。

聞くところによると、今週10月1日から新型コロナウイルス関係のルールがほとんど撤廃されることもあり、今まで外出や外食の様子見をしていた人たちが夏が最後に力を振り絞る中、三々五々、街へ繰り出しているのだそうだ。

夏を惜しんで。

国外からの観光客こそあまり見かけないが、ゲントもブルージュも連日すごい人出。
自転車レースの大会やアンティーク市もあったし...




こちらはゲントの素敵な花屋さん件雑貨屋さんで、こういう好みが似ている友達と行けてうれしい。

独り歩きもいいが、綺麗だとか美味しいだとか、そういう感想はシェアできてこそ、かもしれない。







フランダース地方はごはんもおいしいし、最高。




マスク着用義務は現在は屋内のみ。みんなルールは意外なほど守っている。
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ゲント秋晴れ




ブリュッセル在住の友人と、ブルージュ滞在中のわたしと、中間地点ゲントで待ち合わせ。

友人と出かけるとしたらブリュッセルかアントワープを選びがちで、ゲントにはなかなか行くこともなかったのだが、最近、ますますおしゃれで個性的な店が増え、注目している。

秋晴れの土曜日、テラス席で楽しむ人たちを見ているだけでこちらまで豊かな気持ちになるのはなぜ...
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