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Brugge Style
ヴィクトリア&アルバート博物館のカルロ・クリヴェッリ
右下のサインは「ヴェネツィアのカルロ・クリヴェッリ作」
クリスチャン・ディオール展のついでと言ってはなんだが、ヴィクトリア&アルバート博物館に収蔵のカルロ・クリヴェッリ3点を見て来た。
ルネサンス・セクションの最も奥の部屋にあり、晴天のせいか、人は誰もいなかった。
このところ、イタリア・ルネサンスの画家、カルロ・クリヴェッリの作品に魅入られているのだ。
先日、最初に見たとき「魔夜峰央?」と感じた話を書いたが、魔夜峰央はビアズリーに影響を受けているんですってね...
クリヴェッリはビザンチン芸術を引き継ぎつつ、パドヴァ派に分類されるという。
なるほど、
崇拝の単なる「媒介」として発展したビザンチンのイコンに見られる、様式化された人物像(偶像崇拝を避けるためにあえて写実性やアーティストの個性は求められなかった)
ビザンチン芸術独特の豪華絢爛さ
パドヴァ派が発展させた彫刻的性格の強い「線」的な画風(フィレンツェからパドヴァ来訪したドナテッロらの影響)
などは、シロウトにも見て取れる。
国際ゴシックとの関係はどうなのだろう。
とにかく聖母や女性聖人をこのように耽美的に妖艶に描いたのが気になるのである。
アムステルダムの国立美術館にマリア・マグダレーナを見に行くのが、令和になったら早速やりたいことのひとつ。
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ディオールのドレス
パリで修行をした友達にパターンを起こしてもらって
近所のテイラーで仕上げてもらうことはできないかと
妄想している(夢を見ている)のはこちらのドレス
1957年春夏のオートクチュール Libre LineのBlandine Dress
昔のヴォーグを漁ったらパターンが出てくるかもしれない
まずは紺色のタフタ生地で丈をふくらはぎ下部までの長めにして作りたい
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christian dior : designer of dreams
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で爆発的大人気開催中のクリスチャン・ディオール:夢のデザイナー展へ行ってきた。
どれだけ人気があるかというと、最初の会期は4月末までで、あっという間にチケットが売り切れた。
そのために一時7月に延期され、今では9月までになっている。週末は開場時間を延長の処置までしている。
昨今ではアレクサンダー・マックイーンの回顧展が入場者数ナンバーワンを記録したと記憶しているが、おそらくそれを超えるのではないか。
「ディオールは、彼自身が欲したように、パリが世界に冠たるファッションの都である限り、永遠に記憶される名を残した」(オリエル・マレー)のである。
ディオールといえば、歴代のファッション・デザイナーの中では最も知名度の高い一人だろう。ファッションに興味のない人でもその名前を知らない人はいないにちがいない。
中でも細いウエストを強調し、ふんわり釣鐘型に広がるスカートとの組み合わせは...
いったいこの魅惑の形は何なのでしょうね? パルテノン神殿の形を文句なしで美しいと感じるように、老若男女区別なく人間の何か根源的なものに訴える力があると思う。
さらに釣鐘スカートが、蝉の羽のように薄いシルクのチュールで何重にも重ねて造形してあったり、デコルテが一番美しく見える位置で開いていたり、花柄や花の刺繍がふんだんにほどこされていたり、まさに、まさに「アートの中に入ってみたい」という人間の願望を叶える「夢のデザイナー」。
わたしが一番夢中になったのは(マックイーンの時もそうだった)、仮縫いのトワルの展示部屋だ。
デザイン画から立体におこすための木綿生地での仮縫い。この段階でイメージを立体にし、次に本番用の布で「清書」される。
つまりトワルが服の正確な設計図になっており、膨らんだスカートや、身体に沿うタックの複雑さの「仕掛け」がシロウトにも見て分かる(ような気がする)。
次にバレリーナ、マーゴ・フォンティーンのイブニング・ドレス(残念ながらガラスが反射してうまく写真が撮れず)。
そして80年代から90年代にかけてディオールのデザイナーを務めたジャンフランコ・フェレの作品群。
ちょうどバブル期で、わたしはフェレのディオールが大大大好きだった。いや、今見てもあらためて大好きだ。
こんな服を(もちろんオートクチュールではなくプレタポルテだが)若い時に着られたのは本当にラッキーだったと思う(こちらも照明がものすごく暗くて上手い写真が撮れなかった)。
ジョン・ガリアーノは天才。芸術家。
子供の頃仕立ててもらった赤いコートとそっくりなデザインのコートがあった。
わたしが子供の頃は、服飾品は自分で仕立てるか、仕立て屋さんか仕立てるのが上手い人に頼むかの2択だったので、妹とお揃いのあのコートがディオールのコピーだったのは十分ありえる。
今も着たいデザインがあったので、パリでデザインを勉強した友達にパターンをおこしてもらって、近所のテイラーにお願いして作ってもらおうかな...
そんなに簡単じゃないものだろうか。
夢のデザイナーの夢のドレスだから、実現までにたくさん夢を見よう。
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happy easter 2019
昨夜、マーラーのシンフォニー2番を聴きに行き、22時半ごろ英国サリー州の丘陵の上高く薔薇色の大きな満月がかかっているのを見た。
春分の後の満月。
今日は復活祭、イースターだ。
娘が英国国教会の女子校に在学していた時はイースターのミサにも毎年出席したが、彼女も大学に進学したため、今年から大人の出番はなし...
出席の義務があった時は正直面倒だった。
なくなった途端、人間というものは「儀式」を折に触れて必要とするのだなと気がついた。
今はもう大人だけの家庭になったので
イースター・バニーが子供に贈り物をしてきたり(サンタクロースのようにプレゼントを運んでくるのだ)、
チョコレートエッグ・ハンティング(庭にチョコレートでできた卵を隠して子供が探すゲーム)などもしなくなった。
イエス・キリストが屠られた仔羊であるために今日は仔羊を食べる人が多い。
わたしの小市民的センチメンタル、うわべの善行にすぎないが、うちでは今日は自粛する。というのはこの時期に大量の仔羊が屠られると考えただけで食べる気がしなくなるからだ。
今夜はにぎり鮨でお祝い。幸運なことに近所には魚屋さんがあり、いつもいいのを用意してくれる。春の魚(鯛。メデタイ!)。
デザートはベルギーのチョコレートと、それから卵をたくさん使ったデザートを作ろう。カスタード・プリンなんかどうだろう。
みなさまにも春(善)の復活がありますように!
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victoria&albert museum, south kensington
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