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Brugge Style
the girl from ipanema
20代でどっぷり浸かったボサ・ノヴァ。
tom jobim、joao gilberto、caetano velase...
年末の大掃除でa twist of jobimが出てきた。
車の中で聞いたら、クリスマス前のこの季節にふさわしいような気がした。
もしかしたら季節は関係なく、20代の自分よりも今の自分にふさわしいのかも...いやいやあの頃のわたしは今のわたしに猛反対するだろう。
などと思っていたら、娘が「あのかっこいいCDかけて!」と言う。
ふむ、8歳の娘もクリスマスのイルミネーション輝く街を見ながら聞いて「わたしの気分にふさわしい」などと思っているのだろうか。
不思議な時間旅行をしたような気分である。
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ハレルヤ
クリスマスの飾りの中に、わたしが何十年も大切にしている小さなポーセリンの天使がある。
...幼稚園を卒業した数日後、母とともに担任の先生のお宅に招かれた。
お玄関には聖歌隊を構成する天使の置物が数体飾ってあり、辞する時に先生が手紙とともにそのうちの一体をわたしに選ぶように言ったのだった。
そのかわいらしい天使にわたしは驚喜。
手紙は最後、こうしめくくってあった。
「...かしこくなってください。」
「かしこくなってください」という言葉は、6歳のわたしの頭をずいぶん悩ませた。この手紙文の最後に全くフィットしないように思われたのだ。この据わりの悪い言葉が手紙全体を汚したような気すらした。
「この場合は『かしこい”ひと”になってください』と書く方が自然じゃないか?お利口になってくださいに置き換えてはどうだろうか?お勉強をがんばってくださいという意味だろうか?...
かしこくなって下さいっていったいどういうこと!?」
等々、子どもの時間感覚ではかなり長い間考えたものだった。
ここが「かしこくなってください」ではなく、例えば「小学校でお勉強がんばって下さい」とか「元気で笑顔を絶やさずにね」とかいう調子だったら、おそらくわたしは彼女の手紙やこの天使の置物のことなどすっかり忘れてしまっていたに違いない。
彼女の意図がどうであったにしろ(おそらく全く大意はないだろう)、わたしを悩ませたことで、おそらくその先生は最後に充分先生としての役割を果たしたのだと思う。禅問答のようだな。
先生はなぜこの言葉を選んだのか?
と、先生の(実はつまらないミスかもしれない)言葉をおそろしく含蓄のあるものと受け止め、考え始める。考え始めさせてくれる人はみんな「先生」なのだ。
ほら、学ぶ用意のある人は何からでも学べる、というではないか。
今となってはそんな風にも思えるが、それはわたしが「かしこく」なったからだろうか?
まさか。単に理由づけが上手い「大人」になっただけだ(笑)。
わたしがフツーの大人になったか、かしこい大人になったかには全く関知せず、この天使は相変わらずかわいい目を伏し目がちにして、口をまんまるに大きく開け、(あの日の)6歳の少女にハレルヤを歌い聞かせ続けているように思えるのである。
ハレルヤ。
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神が、遊ぶ

些末なことなのだが、わたしの頬をゆるめるのには充分すぎる一連の出来事なのだ。
そういえば漢文学者の白川静が書いていた。
「神のみが、遊ぶことができ」るのだと。
人間の遊びはすべてそのミミクリ(byカイヨワ)なのだと。
「出遊する神」のイメージ、ええなあ。
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マルチプラグとライトと鳥と
完成。飾りはシンプルにライトだけ(後片付けも簡単である)。




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ティンカーベルの粉
必要のないものや使えないものが増えるのが嫌で、ポーチや無難な色の口紅がついてくるクリスマスコフレには全く興味がないが、クリスマス限定商品に多いキラキラアイテムにはめっぽう弱いわたしである。
特に目がないのがお粉。まさにティンカーベルの粉のようなアレ。
今年はゲランのキラキラお粉のスプレーに瞳孔が開いた。
先月ロンドンの免税店で先行販売をしていたのを見てしまい、しかし今年もまた買うのか?使うのか?と仁王立ちしつつ自問し、歯を食いしばって買うのは止めたのだが。
今日、化粧品屋Paris XLで
「あなたがね~好きそうなものを入荷したのよ~」と声をかけられ、それがやはりこのスプレーであった。
ええねん。持ってるだけで。
ティンカーベルの粉は子どもにしか効き目がないようだが、しばし夢を見せてもらうとしよう。
実際、中年女が空を飛んでいるところなど魔女にしか見えないしね....
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