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2回目のロックダウン、初の週末は...




イングランドは今月5日から2回目のロックダウンに入った。
「クリスマスとNHS(無料の国民保健サービス)を救うため」、1ヶ月間の予定だ。
ちなみに先にロックダウンに入っていた、ウエールズは予定通り期間を終了し、すでに商店やレストランなども復活している。


天気が良かったので、2回目のロックダウン最初の週末はハイキングへ出かけた。

たまたまロード・バイクのコースと重なった部分があるハイキング道を選んだら、駐車場は満車、しかも明らかに別世帯のグループやサークルらしきグループまでが集まっており、たしかに屋外は新型コロナウイルスの威力も弱まるものの、今回の規則でも屋外では別世帯の一人のみに限り交流可能、というルールなのに...

わたしは自分ができることをするのみ、別に非難も告発するつもりもないが、どういう考えでの行動なのか、外国人の好奇心から彼らの言い訳は知りたい。

正常化バイアスか。
ルールが複雑すぎて理解できない(<あり得る)のか。
それとも自分たちくらいルールを破ってもどうってことないという感覚なのか。

あるいは政府やエスタブリッシュメントの言うことなんか本気にしちゃいない自由主義的な帰結なのか。
「(イングランドでは)権力者に対する彼らの反感は、政治的な好戦声を帯びることなく、むしろ不服従の姿勢となる」
「イギリス人は、他人からできるだけ干渉されることなく、自分自身の独特な生活様式を追求したいものだと考えている」「これとは大きく異なるのが、アメリカのリバータリアニズムであり、それは、悪辣な専制国家が市民から自発制と自立性を奪いかねないと戦々恐々としている」(テリー・イーグルトン著 大橋洋一・吉岡範武訳『アメリカ人はどうしてああなのか』河出文庫 2017 より)

逆にサリー州のこのあたりでは、自分たちはエスタブリッシュメント側にいるので、知らず知らずアナーキスト的に振る舞ってしまうという人たちもいるかもしれない。よくある"one rule for me and another rule for everybody else" 「私のルールと、私以外の他の全員が従うルール」みたいな。

実に貴族的なマダムに外国人の疑問をふってみたら
「それは...何も考えていないのよ。今がよければ。」とおっしゃった。


この調子では、もしクリスマスに集会禁止になったとしても、誰も従わないだろうと思った。
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