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豊かな頬のキリスト








ナショナル・ギャラリーのパーティーのワークショップのテーマは
カラヴァッジオのSupper at Emmausだった。

鬼才の作品から自分が最も強烈に受けたイメージを
チョークで描くために与えられたのは
レクチャーの中の約5分間。

大人になってこういう機会を全く失ってしまうので本当に楽しかった。
(実は平素もこのイベントを定期的にやっているそう。知らなかった!)


このすばらしき絵画のキリストの顔が丸っ々してるのが、

光と影の強烈なコンントラストや
映像のように動いているのでは? と錯覚させられる右側の男の右手よりも
前々からずーっと気になっていたのでそこを。

他の人、20人が20人(見たところ全員英国人)とも絵画の全体を描いたのに比べ
わたし一人だけが「ほっぺた」にフォーカスしていたのを見た時は...
「これこそが『文化』ってやつなんじゃ?!」
と思った。
(文化:社会を構成する人々によって共有される行動様式や思考様式)

他の部屋でレクチャーを聞いていた夫は
並べられた作品の中から即どれがわたしのか言い当てた。



翌日、留守番していた娘に見せたら
「ママ、これ、私に似てる」と。
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バア・ヴェロネーゼ




ルーヴル美術館から飛んでナショナル・ギャラリーへ。


夫の仕事の性質上、主催者が有名人のパーティにもパートナーとして駆り出されることが少なくない。会場が美術館だったことは他にもあった。

が、昨夜のナショナル・ギャラリーの初の試み、メンバーズ・サマーパーティは、最もわたしの好みのタイプのパーティだった!

静かに熱狂していたので、こんな写真しかないが、ご覧のようにヴェロネーゼの部屋がバアになり(他に16世紀北イタリアの部屋と18世紀英国の部屋がバアに)、ロイヤル・アカデミーの生徒が音楽を奏で、ワークショップでデッサンをし、さまよいつつたどり着いたヴェネツィア派の部屋に自分だけという贅沢!

終了してから軽食に行ってシャンパンを開け、芸術について語り

テムズ川に架かる橋を歩いて渡った。
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and venus was her name








美の基準を堪能@ルーヴル


たいていのことは繰り合わせて
人には会いに行くことにしているのだが
今回は2日違いで東京からパリに来ていた友達と会えなかった。

「また来年の夏がある」

でもわたしの夏は永遠ではない。
長生きするつもりでもあといいところ30回前後だろう。
2015年のパリの夏ももう戻ってはこない。

そんなことを考えたら、東の方角へ発ってしまった彼女の面影が
いつもよりもずっと懐かしく思えた。
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bye, sylvie guillem








世界で一番美しい身体!

今年、39年のダンサー生活を終えるシルヴィ・ギエムのロンドン公演へ。


最後の幕が降りた時は、
ものごとのあっけなさと
彼女が去ることで、わたしの頭の中にあるダンス界が安定感を失ったような気がし
長いこと無口になってしまった。

最初の演目、彼女のダンスパートナーでもあるAkram KhanのTechne
月の表面のような円形の中に、葉のない白い木がぽつりと浮かんだときは
ああ、これはシルヴィ・ギエム自身なのかも...とさえ思った。

女性デュオのHere&After(Russell Maliphant)は
パートナーのEmanuela Montanariの動きも素晴らしかったし

Bye(Mats Ek)は何回も見たが、
今までのサヨナラは単なる練習で
今回のは本物だったのがきつかった。


彼女が12月に有終の美を飾るのは東京。
日本の人は彼女が最高にいい気持ちで舞台を去れるマナーを心得ていると思う。
いい選択だ。

ちょっと悲しすぎてわたしには見られないだろうが、
見送ることができるなんてうらやましい。
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お客さんと一緒に








ロンドンで
お客さんと一緒の時にだけにすることがある。

例えばバッキンガム宮殿周辺見学。
時間が許すならトラファルガー広場からザ・マルを通り
宮殿前を経由してグリーンパークを歩きたい。

ビッグベンとウェストミンスター寺院をかっこよくカメラに収めるために
トラファルガー広場からホワイトホールを通り、
途中でホースガーズと写真を撮り
セントジェームス公園へ。

ロンドンアイの下からクリッパーに乗って、
タワーブリッジとロンドン塔をめぐる。

シャードでごはん。

などなど


みなさまに八朔のご挨拶を。
グリーンパークのよい気を送ります。
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