コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

気持ちを受け止めるコミュニケーション 教育委員会懇談会での思い

2011-12-17 18:13:09 | コミュニケーションワーク

 

もうちょっと早く書きたかったけど、少し風邪気味だったんで、できるだけ”なければならない”ことを優先してたので。

この1週間だけでも、エンカウンターグループ参加、教育委員会との懇談会、小P南支部会長会議、ミニカン継続学習会、他に普段の仕事などもあって、風邪気味でスローペースな体調とは裏腹に気持ちはハイ状態。

(単に、熱に侵されてるのかも)

他にも、新たに始めたFacebookも楽しくて、限られた時間の割り当てが難しい。

 

なんてことを書いてる暇があったら本題へ。

 

今日書いておきたいのは、「教育委員会との教育懇談会」のお話。

今年参加した小P理事会の中で「教育環境部会」というのに所属したんだけど、その中のメイン行事。

事前に何度か会議を重ねて(「教育懇談会 準備会議」参照)きたけれど、いよいよ本番。

 

 

当日、懇談会1時間前に集合して、最終チェック。

私が座る席は質問者側の中央よりで、真正面は「答弁のメイン」になるであろう方(という風に、昨年から参加してるお隣さんに聞いた)

そういえば、小P連会長も「お、真正面ですね」と言っていたが、そういうことか?(笑)

 

内容を触れるのは割愛するけれど、質問事項の骨子は事前に決まってるし、相手にも伝わっているので(そうでないと質問に対応する担当者が出席できないしね)何らかの形で伝達されていることを、委員会の担当者から説明を受ける形になる。

概ね、「その後質問に対しては、これこれの取り組みをしています」というもの。

で、それは非常に正しいことを正確に伝達していただけると言うことで、とても大事なプロセス。

 

PTAの保護者はこういうことに関心を持ち、こういうことを心配しています。

教育委員会では、こういう取り組みをし、こういうプロセスをふみ、こういう対策をしています。

 

 

が、私はかなり物足りない。

あとで振り返ってみたけど、そこに現場の「教師」が居ない。

子どもの代わりは「保護者」が勤めるけれど、私らが見ている現場にいる「先生」に対することを(私の関心はそこが大きかったが)「委員会ではこういう取り組みをしてます」とだけ言われても、「で、先生はその取り組みをどう考えてますか、その結果どうなりましたか」と言う部分は、お互いに想像でしか話せない。

 

と、こういう説明ではうまく伝わらないと思うけど、私の普段のコミュニケーションワークでの流れと比較してみると良いかもしれない。

 

先生の負担が大きいんじゃないかと思うのですが?」

「その対策として、こういうシステムを導入し、仕事の簡潔化をはかり、対応を進めています」

「はぁ、そうなんですか…」

 

「先生の負担が大きいんじゃないかと思うのですが?」

「どうしてそう思われるのですか?」

いつも遅くまで作業されてますし、子どもと向き合う時間があるのかなと?」

「先生がそうおっしゃってましたか?」

「いえ、こちらの見ている感じです」

「そうですね、負担があるとするのならば事務作業の多さもあるかもしれません。今、教育委員会ではシステムの見直しを図っていて、作業の簡潔化を図っています」

「でも新しいシステム導入となると、そこへの習熟にも時間が必要じゃないですか?」

「そうですね、最初は負担があるかもしれませんが、改善につながると思いますよ」

「はやく余裕が持てるようになると良いですね」

*どちらも、雰囲気のたとえで、実際のやり取りではありません

 

まぁ、書いててかなり極端な書き方になっちゃったなとは思いますが、イメージとしてはこれくらいの違いがありました。

こう、こちらの気持ちを受け取ってもらうプロセスが省略されて、説明(これが長い)が続くと、深めていく言葉を奪われてしまって、「そこまで対応していることを知らなくてごめんなさい」となっちゃいます。

もちろん、この手の懇談会はそうした心の交流が目的ではないので、私の望む物と違うのは致し方ないんですけどね。

 

 

時間の都合で私もかなり聞きたい部分を我慢しましたが、学校の統合問題や、先生へのメンタルケアについても、説明されることと現場で聞いている事とに”ずれ”があるように思いました。

そういう「ずれがあるよ」ってことを投げかけることが出来、それを受け止めて「じゃぁ、対応はしているけど現場の声はどうなんだろう」と、”降りてきてもらう”ことが出来れば、いろんなことが進んでいくじゃないかなと。

 

もちろん、多岐にわたる問題を、まずは対応・対策と励んでおられることに敬意を表し、応援することには変わりありません。

むしろ、今回のことで”実情”に始めて触れることが出来た私が、今後何を考えて何に動いていくかが大事ですし、そのきっかけにはなったでしょう。

本気で何とかしたいのならば、今後こういう場だけじゃなく、普段から委員会の方々に関わっていく道もあることでしょうしね。

 

1年目から高望みしすぎると、張り詰めて折れてしまいますから、その辺は役員さんたちに任せて、まずはこういうことを支部や自校に伝えると言う大事な役割を全うすることから。

 

 

しかし、こういう会議に参加することで、目の前の”人(Parson)”を大事にするコミュニケーションの重要性が、改めて深まりますね。

 

明日は月1回の「聴き方・伝え方の学び」学習会です。

(興味ある方、気軽にお越しください)

このタイミングで開催するのも意味がありますね。

 

 


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