生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

宗教系大学

2013年03月23日 12時54分41秒 | その他
ちょっと古い本なのだが、手元に「大学ランキング2011」という本がある。

調べものをするために、パラパラとめくっていたところ、p.91に「宗教系大学」のページがあり、仏教の大学のランキングが掲載されていた。

1.龍谷大(浄土真宗本願寺) 17,385人
2.駒澤大(曹洞宗) 15,134人
3.愛知学院大(曹洞宗) 11,903人
4.立正大(日蓮宗) 10,230人
5.佛教大(浄土宗) 6,252人
6.京都女子大(浄土真宗本願寺) 5,476人
7.東北福祉大(曹洞宗) 5,380人
8.武蔵野大(浄土真宗本願寺) 5,344人
9.淑徳大(浄土宗) 4,628人
10.大正大(天台宗・浄土宗・真言宗) 4,628人

以上がベスト10となっている。わが「真宗大谷」は、12位の大谷大、14位の大阪大谷大、22位の京都光華大学、24位の同朋大、25位の名古屋造形大、27位の名古屋音楽大、29位の愛知文教大、32位の愛知新城大谷大で登場している。

宗教はちょっと・・・という方もいるかもしれないが、この2ページ前のp.89には同じく「宗教系大学」のキリスト教バージョンが掲載されている。

1.同志社大(プロテスタント) 23,832人
2.関西学院大(プロテスタント) 20,107人
3.立教大(プロテスタント) 18,538人
4.青山学院大(プロテスタント) 16,749人
5.明治学院大(プロテスタント) 12,225人
6.東北学院大(プロテスタント) 11,701人
7.関東学院大(プロテスタント) 11,326人
8.上智大(カトリック) 10,558人
9.南山大(カトリック) 9,526人
10.桜美林大(プロテスタント) 8,339人

となっており、関西の私立の名門や、東京六大学等々、その地域ではなじみのある大学が列挙されている。

以前も書いたかもしれないが、大学とは宗教から派生しているケースが多い。海外でも、キリスト教の教育施設がそのまま大学となっていることがよくある。日本でも、例えば「高野山大学」については、838年開設の綜藝種智院が起源となっている。

日本人は宗教心があまりないといわれるが、我々の身の回りを振り返れば、宗教に起源を発するものが山のようにある。そういう現実を無視して、「私は宗教には一切タッチしたくない」というのはいかがなものだろう。

もちろん、「信教の自由」はあるわけだが、海外では「信じる宗教がない」ということが、「信じられない出来事」として見られているのだから。
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「司法試験合格3000人」撤廃へ・・・

2013年03月23日 05時52分29秒 | 資格
今朝の日経新聞42面に「法曹養成制度検討会議」において、司法試験合格者数を「年間3千人程度」とした政府目標を撤廃する中間提言案がまとまったことが書かれていた。

「弁護士の就職難が長引くなか、司法試験の合格者数を減らすことで、急激な法曹人口の増加や、法曹人口の増加や、法曹の質の低下に歯止めをかけるのが狙い」とされている。

司法試験って、国家公務員試験のように採用を前提とした試験だったっけ?資格が仕事と直結するものとして「公認会計士」「税理士」「司法書士」「土地家屋調査士」「行政書士」「社会保険労務士」「弁理士」「海事代理士」「医師」「獣医師」「歯科医師」「看護士」「薬剤師」「教員免許」「通訳案内士」「建築士」「不動産鑑定士」「潜水士」「通関士」「ボイラー技士」・・・あー、もうきりがない!ランダムにあげていったが、まだまだあるのだ。それが資格の世界。

すなわち、「業務独占資格」というものは、すべからく、業務に就くために必要な資格であり、職業選択の自由が認められている我が国において、就職難を理由に、合格者を圧縮する必要はないの筋である。

たとえば、「ふぐ調理師の就職が厳しいので、ふぐ調理師になる人数を抑えます」なんて、行政指導があったら、本当にふぐを調理したい人はたまったもんじゃない。

「ふぐの調理なんて簡単だから、そんな制限はいらないんだよ」っていう人もいるかもしれないが、それこそ、命にかかわる大切な資格であり、100%の能力を行政が担保するなら、合格者を絞っても絞り切ることはできないであろう。

しかし、一方で釣ったふぐを自分でさばいて食べている人もいる。なんでも資格で縛ればいいってもんじゃない。それと同様に、海外では日本ほど弁護士資格を取得するのが厳しいわけではなく、それこそ、質の低い弁護士でも、実務を経験することで一人前になっていく。あるいは、一人前になれずに淘汰されていく。

そもそも、職業選択の自由がある我が国において、こんなに難易度の高い資格を設けて、職業制限をすることが本当に妥当なのだろうか?原則、何百万円もかかる法科大学院を修了しないと受験できない資格。ことさらに、合格者を絞り込むことが、果たして、正解なのだろうか?

弁護士は、その昔、大学の法学部の助教授以上を5年間やれば取れる資格だった。いや、もっともっと昔は特定の大学の法学部を卒業すれば取れる資格だった。何も、法廷で弁護するだけが弁護士ではない。裁判官になるのも司法試験合格者である。一方、最高裁判所裁判官には学識経験者として、司法試験合格者以外でも任命されている。

就職難だからといって、司法試験のみ合格者数を絞り込むのは他の資格に対して失礼である。それに、今の難易度の高すぎる試験も、過去の弁護士資格取得経緯や、学識経験者が裁判官になれる現状からして必要なのか疑問である。

職業選択の自由からももっと合格者を増やすべきであり、養成方法についても、研修施設に定員があるなら、民間の弁護士事務所での実務経験で代替する等、考えれば、優秀な弁護士を育成する方法はいくらでもある。

「法曹の質の低下を避ける」って言ったって、悪徳弁護士や、偽装検察、あるいは裁判官の犯罪にはことかかない。質の低下を避けたいなら、机上の勉強だけでなく、社会経験を評価する試験体制にすればいい。なんせ、そもそも「人」としての心が備わっていないのだから・・・でも、そんな簡単なことも、きっと検討会議ではテーマにすらあがらないだろう。

まあ、ぼやいても仕方がない。なんせ、制度を考えるのは、「質の高い」先生方なのだから。
コメント (4)
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