宗教と大学

放送大学で借りている「イギリスの大学革命1809-1914」と言う本。

この本のpp.59-60に書かれているイギリスの大学の話。「非国教徒はオックスフォードでは入学登録を、またケンブリッジ大学では学位の取得を禁じられていたのである。また、入学登録の際の国教会信仰第三九箇条への宣誓、カレッジにおける礼拝への出席強制など学生を国教会に結びつける制度的絆は、惰性や押しつけがましさをもって強要された場合はとくに悪評を招いていた」と書かれている。

そして、p.79には「オックスフォード大学では1854年、ケンブリッジ大学では1856年から非国教徒が大学に入学し、奨学生（スカラー）となり学位を取得することが可能となった。」と書かれている。

うゎあ・・・宗教が大学を縛っている。国教会を信仰していないと、オックスフォード大学には入学できなかったし、ケンブリッジ大学では学位が取得できなかった。これは、つい、160年ほど前の話である。

とはいえ、160年前の日本には、学位を出すことのできる大学すらなかったか・・・