テレビでは「ゴーン逃亡劇」の報道ばかり・・・
これでは、「桜を見る会」も形無しであるが、やはり、それだけインパクトの大きい事件なのであろう。それにしても・・・言い分が気に入らない。
日本の司法をケチョンケチョンにけなしているが、日本と言う地で大企業の経営者として「経済ゲーム」に参加していたのだから、そのプレイヤーは、日本のルールに従う必要があるだろう。
ましてや、ゴーンは外国人。ゲームに参加する前に、自分で「参加の上の注意事項」は把握せねばならないし、自己責任で参加した以上は、そのペナルティを負う義務がある。日本の法制度が気にくわないなら、日本で社長をやるべきではなかった。そして、その選択の余地はゴーンにあったのだから。
ゆえに、「以前、フランスで参加したゲームでは、そんなルールはなかった!」なんて言うのは許されない。
というか、ゴーンは、もし一部「大麻が合法の国」に以前住んでいて、日本で大麻で逮捕されたら「日本の司法はオカシイ」というのだろうか?あるいは「死刑のない国」から日本に来た人が、殺人を起こしてしまった場合、「日本の司法では死刑になるかもしれないから、海外に逃亡してもいい」というのだろうか??
「起訴された人々の有罪率が高い!」とも吠えているが、日本の司法は、確実に有罪になるものしか起訴しないので仕方がない。逆に、「あれで不起訴か!」っていう事象が、そこかしこに転がっている。有罪になる可能性があるのに、不起訴になるため、悔しい思いをする人もいあるが、もし、ゴーンがもう少し犯罪性がなければ、不起訴になっていたのだから、日本の司法制度に感謝していただろう。
「クーデター」というキーワードも出ていたが、ワンマン経営者が失脚する多くのケースがクーデターである。暴君になった社長が自分から辞めるわけがないから、取締役会で解任されるわけで・・・
ただ、私がこの記事を書けるのも、基本的にカルロス・ゴーンの改革を許容していなかったから。今まで、「ゴーン万歳!」「ゴーン最高!」とか「日産復活の救世主様~」とほざいていた人が、いきなり「ゴーンは卑怯者」って連呼したなら、「お前は、節操なしのアホか!!」って言い放ってしまうだろう。
2007年2月9日の記事で書いた内容は以下の通り。
※何故か、私の学校では、ゴーン革命は全くといっていいほど評価されていない。日産出身の教授も否定的見解であるし、トヨタ出身の教授も同じくである。私も、この革命は「最悪」と評価している。
基本的に、今日まで、ゴーン改革は「最悪」と思い続けている。まあ、これだけ、日本的ではないことをやってきたのだから、報酬も、私腹を肥やすやり方も、司法から逃れる方法も、日本的ではないんだろうな。。。