★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

◇ 自殺 ◇

2006年03月29日 | 想い

昨日衝撃的なニュースが流れた。
あの耐震強度偽装事件で、
容疑者となっている姉歯元建築士の奥様が自殺されたという報道。

私たちは、毎日起きる様々なニュースに目がいき、
この事件から少し遠ざかっていた。
しかし一方では、
自殺するまでに苦しんでいた家族がいらしたのだ。

事件発覚後は自宅に帰っていないという姉歯元建築士。
病気がちな奥様を
なんとか救ってあげることはできなかったのか?

そして捜査で疲れている夫を
妻は支えてあげることはできなかったのか?

昨夜のニュースでは、
姉歯元建築士とは連絡が取れず、
ご子息がご遺体の確認もされたということだった。 
家庭が完全に壊れてしまった様子のように思える。

これまでの過程に問題があり、
家族に迷惑をかけたとしても、
こういうときこそ一丸となって
乗り越えることはできなかったのか?

入退院を繰り返しておられる奥様のことを
もっと見守ってあげることはできなかったのか?


「自殺」・・・自分で自分の命を絶つ。


これほど悲しいことはない。

しかし、
「とにかく生きてよ」という言葉で・・・、
自殺を止めることができただろうか・・・?


「人生の目的」がなくなったとき、
人間は・・・、
生きる意味も、頑張る力も、希望も消滅してしまう。

「こんなに苦しいのに、なぜ、生きなければならないのか?」

私たちは自分たちが与えられた命、
運命と宿命を、
人生の出発点として素直に受け入れ、
最も自然な道を歩く・・・。 

それが人生なのだろうか?

それが、普通の生き方なのだろうか?

耐えて、投げださずに、生きつづける。 
それしかないのだろうか?

こんな言葉が交差するだろう。


言葉で言うのは簡単だと思う。

「自殺はダメ!」「耐えて生きて!」「頑張ろうよ!」「とにかく生きようよ」・・・・。

しかし、いざ、逆境に直面した時、
そんな当たり前の言葉は通用しない。
もろく崩れ落ちてしまう・・・。

その時、
「何か大事なものを忘れている・・・」ということに気づかねばならない。

私もこれまでに生きる希望を失ったことがある。
本気で自殺を考えたこともある。
人間って、所詮、弱い生き物かなぁと思う・・・


   星野富弘『花の詩画集』より
     冬があり 夏があり
     昼と夜があり
     晴れた日と
     雨の日があって
     ひとつの花が咲くように
     悲しみも
     苦しみもあって
     私が私になってゆく



Comments (4)
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