今日からいよいよ146試合のペナントレースが始まる。
広島カープは31年ぶりに外国人監督マティー・ブラウン(43)をアメリカから迎えた。
ブラウン監督は、1992年~1994年カープでプレーした経験がある。
ガッツあふれるプレーでファンの心をつかんだ選手だった。
現役引退後は、アメリカのマイナーリーグの監督に就任し、
弱小チームを2年連続優勝に導いた優勝請負人。
8年連続Bクラスの広島カープの再建を担って期待がかかっている。
その期待に応え、ブラウン監督はカープを大きく変え始めている。
昨年10月にブラウン監督を迎えたときから、
私は大ファンになり、陰ながら応援している。
ブラウン監督の目は輝いているし、カッコいい。
清川コーチは、ブラウン監督の言葉を書きとめて、「ブラウン語録」を作成した。
そしてそれを選手全員に渡している。
それは選手たちを動かす最大の武器となっている。
その語録には<50の言葉>が書いてあるそうだ。(←内容はナイショ!)
ブラウン監督は、昨年広島カープにきた時の印象を、
「長い間の低迷状態で、選手が自信をなくしている」そんな空気を感じたそうだ。
そして、チームを変える決断をし、
2月の春のキャンプには、次の<3つの決断>をした。
(1) 自主性を育てる。
カープ名物の猛練習を短縮し、自主練習にとりくむ。
最初はとまどっていた選手も、次第に変わっていき、自分の課題をじっくり見つめ、
弱点を克服するための自主練習に時間を費している。
(2) 対話を重視
監督と選手の間を縮めて、一人ひとりと対話をする。
プライベートなことから世間話まで話し、監督と選手の信頼関係をつくった。
(3) 心をひとつに (ALLーIN) が合言葉。
監督も選手もフロントもファンも、全員がひとつになる。←総力戦
昨夜MHK(ローカル番組)で、ふるさと発SP「カープはよみがえるか」が報道された。
ゲストは二宮清純氏(スポーツジャーナリスト)と、大野豊氏(元カープ投手)。
ブラウン監督への期待と、カープの躍進を臨んだ番組だった。
二宮清純氏は知る人ぞ知るカープファンである。(私は光栄だなぁといつも思っている。)
二宮氏は、優秀な監督の条件として・・・、
「監督は、心理学者であるとともに、演出家である」と話した。
その言葉が非常に印象的であった。「なるほどなぁ」と思った。
人間は迷ったり、困ったりしている時は、シンプルな言葉を待っている、と。
ブラウン監督にはその優しさと厳しさがある。
大野氏も、選手がスランプの時、
ブラウン監督は選手と溝をつくらないで、話術的にも優れていると話した。
広島カープファンが待っていた、「本当の勝負の時」がついにきた。
手法、戦術の変化は選手とのコミュニケーションで、相互理解ずみ。
変わる必然性を感じていた選手個々に、明確な役割を伝え、やる気をそそり、
目的意識を与えてフォローする。
強引かつ緻密なブラウン監督の指導力は、昨季最下位に沈んだ選手の
「負け癖意識」を消しつつある。
「今年のカープは何かが変わるかもしれない」と期待感をもって、
優勝にむかって、今日からスタートだ・・・
カープ ガ・ン・バ・レ