クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雪の日に読む本『小林一茶この一句~現代俳人が選んだ上位句集』

2021-02-12 | 本と雑誌

とうとつ(唐突)ですが・・

 

 <小林一茶、雪の名句 5選

愛らしく両手の跡の残る雪

雪仏犬と子どもがお好きかや

雪解けて村いっぱいの子どもかな

心から信濃の雪に降られけり

これがまあ終の住処か雪五尺

 

(2句目の「雪仏」とは「雪だるま」のことです⛄)


 

小説では 

ないのですが、

この本、おもしろかったので、ご紹介しておきます

 

『小林一茶 この一句~現代俳人が選んだ上位句集』

(柳川彰治編著)

 「めでたさも中位なりおらが春」の句集で

おなじみの、

江戸時代の俳人・小林一茶

 

「彼の作品の中で好きなのを一句えらんで下さい

俳だん(壇)で 活やく(躍)しているみなさまに

アンケートをとって

まとめた本です

 一茶の有名な句に「解説」が

ちょっとついているから、

かんしょう(鑑賞)して 楽しめるだけでなく

 192作品が、「投票順」に

下から並んでいるので

(あの句は何位!?

と 

ドキドキしながら待てる、よろこびも あります


ちなみに

 

ベスト15の「予想を書く欄」が 設けられていたので、

リンも 考えました


 (読者参加型なのです

 

でも、

ベスト15なんて、思い浮かばなくて

困っていると・・

「自分の好きな作品ランキングを記入してもかまわない」

って 

書いてあったで、

読みながら えらびました


 <クリンの好きな・7句

 

あの月をとってくれろと泣く子かな

思う人の側(そば)へ割り込む炬燵かな

我と来て遊べや親のない雀

大蛍ゆらりゆらりと通りけり

御(おん)ひらひら蝶も金比羅参りかな

雀の子そこ退けそこ退けお馬が通る

★痩せ蛙負けるな一茶これにあり


 <親友チット選・8句>

 

★麦秋や子を負いながら鰯売る

秋風や家さえ持たぬ大男

牛の子が旅に立つなり秋の雨

夕月や鍋の中にて鳴く田螺(たにし)

雉(きじ)鳴くや関八州を一呑みに

塔ばかり見えて東寺は夏木立

蟻の道雲の峰より続きけり

星にさえ愛別離苦はありにけり


 「けっこう、、人柄が出るね~ えらぶだけで。」

 

(※4句目にありますが、うちのチットは、タニシが好きなのです

 

みなさまも、

お友だちや ご家ぞくといっしょに

えらんでみると、

おもしろいかもしれませんよ

 

 

おすすめ度:けっこう

 

 

コメント (14)
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