「観測所」を ぶたい(舞台)とした
「雪の小説」を、
もうひとつ
『星に降る雪』(池澤夏樹)
の レビュー行きます
(今度は、現代の話です)
ノーベルしょう(賞)で、話題になった
「電波天文台・カミオカンデ」
主人公は、
そこにつとめる、技師の田村です
田村は、
かつて 登山中に、なだれ(雪崩)で死にかけた
けいけん(経験)があり、
その時亡くなった・親友を
しのびながら、
無口に 生きてきました。
ある時
同じ・じこ(雪崩事故)の
生き残りである
亜矢子が たずねてきて、、
二人は
セックスします。
そのあとで・・
自分たちが 引きずっている
「雪崩事故」について、
むねのうちを 明かしあいます。。
のりこえる(乗り越える)ために、、、
そういうお話。
(あれっ
・・おわったの
)
と
気づくのが おくれるほど
さりげなくおわるので、
田村と亜矢子を 通じて、
「男と女って、考え方の根本が ホント、ちがうよね」
という、
作者からの メッセージを
受け取りそこねる人、けっこういそうです・・
作者のいけざわ(池澤夏樹)さん
は、
しんぶん(新聞)に
よく文章を よせているので、
「売れっ子作家で、筆上手」
との 印しょう(象)を 持っているのですが・・
(この中へん(篇)に関しては、シンプルすぎるな・・)
と
思いました。
いけざわさんは、
お父さんが作家の「福永武彦」
お母さんが詩人の「原篠あき子」
だそうですが、
今回の作品は、
お母さんの「原篠あき子」の血が、色こく・出ているかんじです
(詩っぽくキレイに まとめてあり、がいねん(概念)で包む、あのかんじで書かれています)
な~んて、、
ぶんせき(分析)しては・みたけれど。。
しょせん
ニュートリノとか、
チェレンコフ光とか、、
何度・せつめいされても
何なのか・わからない
無学なクリンには
この作品の価値を
正かく(確)に レビューすることは できないのかも しれません。。
あえて、いうならば・・
小説の ぼうとう(冒頭)に
描写された、
「日本海側独特の、灰色がかった雪」
も、
つねに、星からのメッセージを受け取ろう
としている
物理学者の「感受性」に
かかれば、
キラキラした・スターダストに すりかわるんだな
と いう・・
イメージだけが のこりました。
しん(親)友・チットは、というと・・
「
あえていうなら、そこじゃなくて・・
物理学を専攻した人が書くと、
あっち方面は
こ
という、、
驚きのほうが 大きかったよ
『
って・・
絶えず、物理学的?に、観測してるの。。
変な連中。。」
と
びっくりしていました
【おすすめ度:ふつう
】
(次回、「雪の日に読む小説」特集は、角幡唯介の『極夜行』を 取り上げます
・・ほんとは池澤夏樹から、池澤夏樹の父・福永武彦が作家を志すきっかけとなった、萩原朔太郎の雪の詩の紹介にすすみたかったのですが、萩原朔太郎をしらべていったらいろいろありすぎちゃって・・
内容がすごすぎるので、サクタロウは、のちほど単独・別件で扱います
)