無知の涙

おじさんの独り言

天元突破グレンラガン②

2008年05月21日 | パチンコ

突如、地下に落下してきた巨大な顔ロボット。

逃げ惑う村人。

カミナ一人で敵の前に立つ。
そして敵意を示すこの巨大ロボットに対して、
口上を切り始める。

 「ジーハ村に悪名轟くグレン団!
            
漢の魂、背中に背負い
               
不撓不屈の!あ、鬼リーダァ~!
                     
カミナ様たぁ、俺のコトだっ!!」

 しかし威勢の良さで勝てる相手ではない。
刀でダメージを与えられる相手でもない。
成す術なしである。

その時、穴の開いた天井から、また何かが降りてくる。



超伝導ライフルをぶっ放しながら、
カミナとシモンの前に降り立つ。

驚くべきことに、その姿は女性であった。

彼女の名はヨーコ。

彼女の超伝導ライフルのおかげで、
一時的に敵の足を止める事に成功する。

その隙をついて、シモンはカミナとヨーコを連れて、
穴の中を急ぐ。

シモンが発掘した巨大な顔のもとへと。

シモンはカミナに乗るように勧める。
カミナに乗って欲しかった。
カミナに敵を倒して欲しかった。

だがカミナはそれを良しとしない。

「オマエがやれ、シモン」



シモンはまさか自分が乗るなんて考えもしなかったので、
いきなり弱気になってしまう。

「オレ、無理だって!」

そんなシモンにカミナが檄を飛ばす。



「いいかシモン!!自分を信じるな!

        オレを信じろ!

     オマエを信じるオレを信じろ!

その言葉を聞いたシモンの表情が変わる。

 「…やってみる!」

そしてシモンは自分の拾った小型のドリルを、
全面のパネルにある穴に挿す。

すると顔型のロボットは激しい発光と共に動き出す。

宙に浮き、手と足が飛び出す。

ものすごいスピードで一気に穴ぐら進み、

敵の顔型ロボットの元へ。

またもカミナが口上を切る。
「どうだ!ちったぁ驚いたかガンメン野郎!!

  キサマの横暴は、天が許しても、このラガン様が許さねぇ!!

それを聞いていたヨーコがカミナに問う。

「ラガンて?」

カミナは顔型ロボットの胴体を叩きながら答える。
「コイツの名前だ!今オレが決めた」

だがそんなカミナの威勢とは正反対に、
不慣れなシモンは防戦一方であった。

必死の反撃も虚しく、ラガンはついに敵の牙にかかる。

牙の圧力によって次第に押し潰されてゆく操縦席。

正に手も足も出ない、絶体絶命のピンチ。


「くそっ!もっと!もっとパワーを!!」


あがくシモンは挿入されている小型ドリルを掴み、左へ回す。

その瞬間、パワーゲージがスパイラルを描き上昇してゆく。

激しい発光と共にラガンの額にドリルが生える。
そのドリルで敵の口を粉砕し、ラガンは脱出に成功した。

ドリルを見たカミナが嬉しそうにシモンに言う。
「似合いの武器だぜ!オマエらしい!」

 

シモンも手応えを感じていた。
「アニキ!これならイケそうだ!」

「ようし!あのデカヅラに叩き込んでやろうぜ!!
         オレたちグレン団のドリルの力を」

「うん!」そしてシモンは握っているレバーに力を込める。

「うあああ!」
シモンの気合いと共にラガンが激しく発光する。

「行け!シモン!オマエのドリルで天を衝け!!!」カミナが叫ぶ。

敵に向かって突撃するラガン。


敵の応戦するパンチごと粉砕し、
その胴体を衝く。



「うううあああああ!!」

カミナとシモンの気合いの叫び。


それに相乗するかのようにラガンは激しく回転し、
敵ガンメンを地上へと押し上げてゆく。 


「あばよ!ジーハ村!オレたちは地上へ行く!
           ガキのとき見た地上へなぁぁぁ!」


ついに全ての岩盤を突き破り、地上へ出る。

シモンの前に拡がる光景は、天井も壁もない、
どこまでも続く空と地平だった。

「きれいだなぁ…」そんな景色を見たシモンの目が輝く。

 

だが、地上は螺旋王率いる人間掃討軍に支配されていて、
地上に出た人間は彼らによって抹殺される運命であった。

つづく