Chemin♪お菓子の小径(シュマン♪おかしのこみち)

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手揉み茶の氷出しと梅干しと茶殻のご飯

2020年07月16日 | 日本茶

長雨は一段落でしょうか。

今日はお洗濯ものがよく乾きました(*^^*)

先日の七夕御茶会にお出ししたメニューの続きです。

熊本県水俣の「お茶の坂口園」の坂口和憲さんによる「ゆのつる手揉み茶」の氷り出し。

御茶会が始まる2時間前に準備をいたしました。

現在、日本茶はいろいろな機械を使って作られています。

手揉み茶は日本の伝統的なお茶の製法で作られたお茶で、すべての作業工程を機械を使わず人の手でお茶に仕上げます。

丁寧に手摘みしたお茶の芽をせいろで蒸し、焙炉(ほいろ)と呼ばれる加温した台の上で、転がす、こねる、揉むなどの作業を行って少しずつ水分を減らしながら、煎茶に仕上げていきます。

その間約5時間、茶師は立ったまま作業をし続けるそうです。

大変な体力と技術が必要な作業です。

手揉み茶の氷り出し

細くとがった長針のような形状、深い緑色の輝きは手揉み茶の特徴です。

氷り出しの仕方はいろいろありますが、茶器の底一面にお茶の葉を敷き詰め、その上に氷をたっぷりのせます。

氷が融けた雫が一滴一滴お茶に落ちて、その雫でお茶の葉がじわりじわりと開いていきます。

今回は呉須の色が涼しげな韓国の染付の宝瓶を使いました。

氷の雫でゆっくりと抽出されたお茶はとても甘く、強い旨味を感じます。

開いたお茶の葉の美しいこと

参加者のみなさんから「まぁ、きれい!」と声が上がりました。

摘まれたときのお茶の葉に戻る・・・

氷り出しの後、お湯を注げば今度は煎茶らしい心地よいさわやかな渋みと香りが広がります。

このお茶の葉、まだまだ使えます。

柔らかで美しい茶殻。捨てるなんてもったいない。

食欲がなくてもこれは食べたい・・梅干とお茶のご飯。

梅干しを入れてご飯を炊いて、炊きあがって蒸らすときにこの美しい茶殻を軽く刻んで入れます。

軽く混ぜたらできあがり(*^^*)

梅干しの酸味とわずかな塩味と噛めばほろ苦いお茶

おにぎりにしても絶対美味しい(*^^*)

美味しい新茶のありがたさ。坂口さん、今年も美味しくいただきました。

坂口さんの地元熊本県水俣も大雨で大変でしたがこの度は大きな被災を免れたそうです。

今は地元の消防団として、また近隣の被災された茶農家さんの応援をしておられます。

私もできる形で精いっぱい応援させていただきます。

 

 

 

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