土用に入り神戸も30℃越えの暑い日が続きます。
梅雨明け間近かな
今年も杏のケーキを焼くことができました。
生の杏は神戸ではあまり見かけません。
6月末~7月初旬の短い期間だけ手に入る杏。今年は不作の年だったようです。
長野から運よく手に入った大切な杏は藍hanaで行われた七夕御茶会のお菓子に使いました。
いつもならタルトにするのですが、お着物をよごさぬよう食べやすいパウンドケーキに仕上げました。
杏のパウンドケーキ
鮮やかなオレンジ色
杏は完熟するとところどころ皮が紅色になってとても美味しそう・・・ですが、生の杏は特別に甘くもなく、酸味もなく、香りもほとんどありません。
私の個人的な印象ですが・・・ちょっぴり「ぼや~~ん」とした味と香り。
ところが!です。この杏をひとたび火に通すと大変身。
皮は剥かずにそのまま使います。
砂糖を加えて火の通った杏は目が覚めるようなさわやかな酸味となって輝きます。
トロリとしたなめらかな食感はほかのフルーツにはないかも。
杏のジャム(アプリコットジャム)やドライフルーツが世界中で愛されるわけです。
杏とアーモンドの相性は抜群なので今回もアーモンドをふんだんに使いました。
さて、この強烈な味わいの杏のケーキにはどんな国産紅茶が合うか?
今まで飲んだ国産紅茶の記憶をたどって・・・ひとつだけ浮かんだのが昨年秋のジャパンティーフェスティバルで試飲して購入した夏摘みのべにふうきの紅茶「2019年夏摘み矢部紅茶」です。
福岡県八女市矢部村の「千代乃園」さんの紅茶です。
標高400m~600mの山の中 「雪ふる山のおそぶき茶」
今年も吉田山でお会いできると信じていたのですがお会いできなかったのが残念。
まず杏のパウンドケーキをお出しして、すぐ紅茶をお出ししましたが
「美味し~~~い!!」というお声が、全員にいきわたらないうちに配る先から聞こえてきてびっくり!
この日初めて国産紅茶を飲んだ・・という方は、飲み干した茶杯の底をじぃ~っとのぞき込んでおられます。
ふと我に返って「あまりに美味しかったので・・・」
もちろんすぐおかわりをお持ちしました(*^^*)
印象が強い杏のケーキは紅茶を選ぶのでチャレンジでしたが、みなさん口をそろえて「ピッタリ!」とおっしゃってくださったのがとても嬉しかったです。
残った杏は自家製のアプリコットジャムに(*^^*)
もっとたくさん買えればよかったな・・と毎年思う杏の季節も過ぎ去ってしまいました。
来年また!