9月に入りましたがまだまだ残暑が厳しいですね。
8月の末、面白い…と申しますか、作ったことがない、そしてこれからもたぶん作ることはないのでは?というお菓子を作らせていただきました。
オーダーくださったのは芦屋の「光風庵有栖会」近藤宗紀先生。
お茶会のためのお菓子・・というところはわかったのですが、そのあとの「怪談茶会」、「牡丹灯篭」、「番町皿屋敷」、「河童伝説」・・・でも「怖くない」・・・続くお話に???
よ~くお話をお聞きして、「これはなにやらむつかしそうだけれど頑張ってご要望にお応えしなければ!」と取り掛かった次第(*^-^*)
ご要望は「キュウリの練りきり」「赤絵皿クッキー」
ここからの写真はすべて御茶会当日のお写真で、近藤宗紀先生よりお借りしたものです。
・主菓子 きゅうりの練り切り (遠野物語 河童伝説から)
なんと当日はご参加のみなさまに河童の河太郎になって頂き、キュウリをまるかじりするかの如く召し上がっていただこう・・という趣向だそうです。
きゅうりそっくりの練り切りなんて見たことも食べたこともなく(笑)
切ってもきゅうりっぽく見えるように練り切り餡で白あんを包みました。
懐紙にのるギリギリの大きさで召し上がっていただこうと(笑)
大きさチェックは欠かさずに(;^_^A
・干菓子 赤絵皿クッキー(皿屋敷毒を食らわば皿まで)
御茶会では、一枚、二枚、、、と数えて九枚め、すかさずお坊さまがお経をあげ・・・
お坊さま役をつとめられたのは実は主催者さまだそうですが、纏われた袈裟は本物だそうで、そのお姿はどこから拝見してもお坊様にしか見えません。
すばらしい演出
実物の赤絵皿の内側の丸い部分にぴったりに!
なかなか難しゅうございました(笑)
なんとかご要望とおりのお菓子をお作りできたかな!?
宗紀先生もご参加のみなさまも大変喜んでくださったご様子にほっと胸をなでおろしました。
世沙弥美術館は大阪の私設美術館だそうで、中にはたくさんの美術作品が展示されているそうです。
また展示だけでなく、宗紀先生のお茶会では美術作品である茶碗を実際に使用してお茶が点てられいただけるという貴重な体験ができるそう。
お点てになる宗紀先生は大切な収蔵品を使うので大変緊張されるそうです。
一歩入れば展示されている多くの収蔵品を拝見できるのもお楽しみですね。
「怪談茶会」へのご参加は一度きり。
まさに一期一会
宗紀先生からはお写真とお話でお茶会の様子を見せていただきました。
でもお道具などはぜひ次回?来年?ご参加されてご覧いただきたい。
こちらではお写真、ご様子はここまでに(*^-^*)
近藤宗紀先生、貴重なお菓子を作る体験させていただきました。
背筋も凍る・・・事態にならず、無事にお届けできて本当に良かったです。
ありがとうございました!