梅雨入りして10日ほど経ちましたが、結構本格的梅雨!早くも中休みがほしい感じです…。
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Skin Care School 週刊発行
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□ 6月19日 vol.0692
O ○ ◯ junko-sensei@ohadanogakko.com ◯ ○ O
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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6月のCONTENTS
5日発行済み≫季節のお手入れートラブル改善のポイントー
12日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー
19日発行 ≫豆知識ートランス脂肪酸 ー
26日発行予定≫季節のトラブルー ー
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≪豆知識ートランス脂肪酸 ー≫
梅雨に入り不安定な気候が続いています。関東でも場所によっては突風や豪雨に見舞われたところもあり、何だか例年の梅雨とは違う感じがします。さて、梅雨時期は食中毒の発生も多い時期になり、MARSなど流行性のものも耳にするようになりましたので、体力を低下させないために早く寝る努力が必要です。つい先日、私の大好きな浅井隆彦先生のセミナーを受けました。とても素晴らしい先生なのですが、何とも庶民的にお話ししてくださって、楽しい2時間はアッという間でしたが、やはり睡眠の必要性、しかもPM10~AM2時のゴールデンタイムの睡眠がいかに大切かをお話しくださいました。どうしても夜型生活の方が増えてきている時代ですから、1時間でも早く寝ることの大切さは改めて認識いたしました。
その日は食のお話もありましたが、つい先日米国FDA(食品医薬品局)は、トランス脂肪酸を含む油脂について、食品への使用を3年以内に全廃するよう通達しました。“全廃”ということで、今日はこのトランス脂肪酸について、いったいどのようなものなのか?また日本での対応はどうなのか?を勉強してみましょう。
米国FDAが食品へのトランス脂肪酸の添加を2018年から禁止するということなのですが、FDAは2013年に規制案を提示し、その後調査した上で食品への使用に関して「安全とは認められない」ということで今回の措置となったわけです。さすが米国!といえるかとも思いますが、ヨーロッパではすでにトランス脂肪酸対策はされており、“殺人細胞”と呼ばれているようですから、「いったい日本ではどうなってるの!」と思われる方も多いと思います。実際に日本でどうなっているかと申しますと、“日本では1人当たりの一日のトランス脂肪酸の摂取量が少ないので対応はしない”という状況です。ちなみに数字で表しますと…
米国 調査年1994~1996年 5.8g
EU 調査年1995~1996年 男性1.2~6.7g女性1.7~4.1g
日本 調査年2004/2007年 0.7g
ということのようです。
はたしてこの数字だけで見ていて良いのでしょうか?このトランス脂肪酸ですが、不飽和脂肪酸には炭素の二重結合の違いからシス型とトランス型という2種があり、天然の不飽和脂肪酸ではほとんどがシス型で、油脂の精製で水素添加することによってトランス型が生成されます。マーガリン、ファットスプリット、ショートニングやそれらを原材料に作られたパン、ケーキ、ドーナッツなどの洋菓子、揚げ物などがトランス脂肪酸を含んだ食品になります。中でも多く含んだものは…
・オイル系では、マーガリン、ピーナッツバター、マヨネーズ、コーヒーのクリーム。
・菓子類では、ケーキ、アイスクリーム、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、菓子パン、ポテトチップ、ドーナッツ。
・インスタント、レトルト系では、カップ麺、缶スープ、シチューのルウ、カレーのルウ。
・ファストフードでは、チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキン、パイ。
・冷凍食品では、から揚げ、ケーキ、ピザ、魚の唐揚げ、コロッケ、てんぷら。
どうでしょう?とても身近なものばかりですね!ちなみに日本マクドナルドは、トランス脂肪酸(ショートニング)を使用しているのですが、その安全性を問うたところ「問題ありません」という答えを出したようです。米国マクドナルドでは2007年から一部店舗で使用を中止したようです。確かニューヨークだったと思いますが、ニューヨーク州では規制が早かったためかと思います。ケンタッキーフライドチキンは2006年にはトランス脂肪酸を含まない大豆油を使用しているそうです。そういえば、海外のインターネットユーザーがマクドナルドとケンタッキーのフライドポテトを3年間放置した結果を画像公開していましたが、ケンタッキーは腐敗しているのにマクドナルドは腐敗していなかった!という結果だったようです。一例ですのでそれがすべてという訳ではありませんが、ちょっと怖い話ですね!私も気を付けてはいますが、やはりすべてとはいきません。まずトランス脂肪酸の何がいけないのか?といいますと、米国では心臓病の原因になると指摘されて「安全なものではない」と判断されたわけです。またそのほかにも女性が食べていた場合、妊娠出産にあたり、赤ちゃんに影響が出ます!アレルギーやぜんそく、アトピー性皮膚炎との関連もかなりありますし、発がん性物質であることも考えなければなりません。特に50代以上の人のトランス脂肪酸の摂取量と10~20代の人の摂取量は比較にならないはずです。1日に0.7%の摂取量の人だけではないのです。年齢による食文化の違いが本当にはっきりしている日本なので、より気を付けなければならないのですが、大手企業がたくさんからんでいることですので政府も安易に決断できないこともあるのでしょう。私たち一人一人が自分のために気を付けること!ここから始めることが一番です!トランス脂肪酸については10年以上前から話題になっていることなのですが、今回米国FDAの発表がありましたので、改めて勉強してみました。ニュースで取り上げられない恐ろしい現実も含め忘れないようにしましょう。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
<ご意見ご相談、ご質問はメールで junko-sensei@ohadanogakko.com>
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