お肌の学校

敏感肌、トラブル肌と向き合って32年!シェルクルール化粧品 淳子先生の「お肌の学校」ブログです!

豆知識ー抗生物質ー

2019-12-22 11:00:00 | Weblog

寒暖差激しい日々が続いています。インフルも流行していますのでご注意を!
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    Skin Care School    週刊発行  
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│淳│子│先│生│の│お│肌│の│学│校│ 
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□ 12月20日 vol.0892     
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/   
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12月のCONTENTS
 6日発行済み≫季節のお手入れ ーハンドケアー
13日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー 
20日発行   ≫豆知識ー抗生物質ー
27日発行予定≫季節のトラブル ーー
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≪豆知識ー抗生物質ー ≫ 

今日は大阪に来ています。セミナー会場は四ツ橋という所ですが、昨日の夕方から雨が降っています。この辺りはオフィス街なんですが、外は薄暗く、なんだか不思議な気分です。既に12月も半場を過ぎ、年末色とクリスマス色が同時に来ています。心斎橋筋のイルミネーションは素晴らしいの一言で、通り沿いに華やかなイルミネーションがずーっと続いています。これは目の覚めるような美しさで気分アップになりますよ!大阪に来られた方は必見かと思います。

つい先日、年4回お肌の学校で伺うアドバイス力抜群のお店様で皮膚トラブルを改善された多くのお客様にお会いしました。皮膚科に行くレベルの方々にニキビ、アレルギーの悩みの相談を生活習慣、スキンケアのアドバイスとしっかりされているお店様です。実に指導が行き届いていて、お客様のお顔を見ていても満足度がしっかり伺えました。長いお取引先の石巻のお店様もそうですが、年齢より若く感じる方がとても多く、「昔はトラブル大変だったの」!というお客様ですから、いくつになってもきちんとアドバイスを聞いて、お手入れもして下さる訳です。そして、その中のお一人のお嬢様は夜勤のあるお仕事で、初めてお会いした時は赤紫色の肌表面に角質(皮膚表面)が感じられず、弾力も低下して丘疹も地ばれの様に出ていらっしゃり、触れられるだけでイタイ!程のお肌でした。何度もお会いするうちに肌表面がしっかりして来られ、部分的に赤味はあるものの、かなり肌が再生され、丘疹も落ち着かれました。それでも部分的な赤味が気になって、しっかりお手入れはしていただいていたのですが、ある時風邪を引いて抗生物質を飲まれた時、部分的に残っていた赤味が消えたんです!薬が終わった後はやはり部分的な赤味が戻りました。そのお嬢様は抗生物質を飲んだ時の肌状態が、どうしても作りたい為、現在はスキンケアもしっかりされながら抗生物質を続けていらっしゃいます。確かにどうしても改善できなかった部分の赤味が消え、私も「良かった!」と感じていますが、やはりどうしても心配で今もなんとかしたい!という気持ちがとてもあります。でも「辞められない」薬だから続けられるのは!!と思っていても、辞められない現状!ツラいと思います。少しずつでも減らしていってほしいな~と思っています。

それでは今日はなぜ抗生物質を減らしてほしいのかについて勉強してみましょう。これは抗生物質に限らずお医者様から頂くお薬は長期戦になったらきちんと理解して使用した方が良いんだよ!という雑学です。実は何かの本?新聞?でドイツでは安易に抗生物質は出さない!という事を知りました。へえ~そうなんだ!という所から調べてみました。抗生物質は20世紀の素晴らしい発見の一つです。サーアレクサンダーフレミングというイギリスの細菌学者が発見した抗菌物質のリゾチームと青カビという話は聞いたことがある方もいらっしゃると思います。1945年にノーベル賞を受賞されています。リゾチームは動物の唾液や卵白に含まれている殺菌効果のある酵素ですが、1920年代、細菌を塗抹したシャーレにサーフレミングがくしゃみをしたことで、数日後くしゃみ粘液の落ちたシャーレの部分が細菌が破壊されていたことからリゾチームが発見されたんだそうです。これと同じように偶然1928年に発見されたのがペニシリンです。サーフレミング先生の実験室は雑然としていて、黄色ブドウ球菌のシャーレの中で細菌の成育がカビが成育している所だけ阻止されていた事にヒントを得て青カビの抗菌物質が見出されたそうで、青カビの属名にちなんでペニシリンと名付けたそうです!実験室が清潔に保たれていたら!サーフレミングがくしゃみをしたものを片付けていたら!発見が遅れていたと考えられるんですね!その後アメリカでペニシリンの大量生産が可能になり戦争中に多くの負傷兵を感染症から救った訳です。1943年には1ヶ月50万人の治療が可能になったそうです。(日本では1945年くらいから一般化されたようです)以来現在は100種類以上の抗生物質が使われているそうです(半合成、自然由来のもの含む)

抗生物質について簡単に歴史も含め勉強してみました。素晴らしい薬剤です。でもドイツでは風邪で病院に行っても抗生物質は処方されない!という事です。日本では処方される事が結構あって、よく効いた気分になりますが、ウイルス性の風邪には効かないから抗生物質は処方されないのだそうです。ペニシリンに始まり、医学者や製薬会社はより効果のある抗生剤を開発してきた訳ですが、最近もしっかりと反応→反撃してきます。それが耐性菌です。1961年、既に最強と言われたペニシリン系抗生物質「メチシリン」が効かない黄色ブドウ球菌が報告されました。耐性菌=MRSAはその後世界中の病院に出現して院内感染という悲劇が生まれたのです。アランナ・ユリンという進化生物学者の方の本に「あなたの身体の9割が細菌」という衝撃的題名の本があります。専門は細菌学ではなく、進化生物学だったのですが、この方がマレーシアに研究滞在した時、ダニにかまれて熱帯病に感染してしまい、その為に大量の抗生物質による治療で完治までに数年間もかかってしまったそうです。

しかし、完治したはずなのに皮膚の湿疹や胃腸障害などに悩まされ原因不明の不調状態が続いた時に大量に投与された抗生物質が原因ではないかと仮設したようです。ポイントとして有益な微生物を増やすことが健康への第一歩であり、食生活や生活習慣の見直しにより健全な身体が作れる!という内容でヒトの細胞は10%しかない、90%は細菌であり、人体から微生物がなくなったら生活は成り立たない!という事なんですね!世界でベストセラーになったこの本を知ったのはつい先日の事でしたが、なるほどむやみに抗菌してはいけないんですね!抗生物質の発見から日本人の平均寿命が延びたのは事実ですが、やはり最近も上手に利用していかなければならないという事なんですね。アトピーの子供を作らない子育ての中にペットと生活する、掃除を毎日しないというアドバイスがありますが、これも同じことなんですね!やはり体内細菌を抗菌していくという事はリスクがありますから、皮膚トラブルやちょっとした風邪は生活習慣の改善や安静の大切をしっかり知って対処してほしいなぁと思います。一人のお客様の肌がどうしても心配で勉強してみましたが、私自身当たり前の事として再勉強が出来ました。上手な薬の使用法は大切ですね!どうぞ参考にして下さい!

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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