日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

蛇イチゴ(後払い劇場にて)

2008-02-04 | 映画の話

地元の映画館の企画「後払い劇場」第2弾、行って来ました。
昼に「スウィーニー・トッド」を見て、夜にまた出直してコレを見に。2本立てです(笑)

 
 蛇イチゴ
明智家は慎ましくも平穏で幸せな暮らしをしていた。一家の長女・倫子は小学校の教師で、同僚との結婚を控えていた。そんな折、痴呆に冒されていた祖父が死亡。そのお葬式の場に勘当されて音信不通になっていた倫子の兄・周二がひょんなことから姿を現し、家に戻ってくる。時を同じくしてこの一家が抱えていた秘密が次々に明るみに出る。口八丁の兄のことが信じられない倫子は兄を再び追い出そうとするが…。

「ゆれる」の西川美和監督作品。映画レビューとか見ても、絶賛の声が多いです。
企画者のコメントでも、【「ゆれる」を見て、「この人がコメディを撮ったら凄いことになりそうだな」と思い「蛇イチゴ」を見たらこれがまさに黒いホーム・コメディ。】と紹介してあったので、楽しみに行って来ました。

…えーと、私にはコメディとは思えなかった…です。
ボケてしまったおじいちゃん、介護に疲れ果てているお母さん、家族に黙って借金を重ねるお父さん、生真面目すぎる妹、オマケになんか感じ悪い婚約者。
生々し過ぎる…。
なんだか終始息苦しくて…すっごく凹む。
これ、笑っていい話なんですか?コメディって言っていいんですか?

兄ちゃんの飄々とした感じが唯一の救いだけど、またそこへ寄りかかってしまうお父さん達にイライラ。

どこで笑ったらいいんだろう?いつになったら笑えるんだろう?この後好転するの?と思いながら、終わってしまいました。
ラストのエピソードで、ちょっとだけ気分が持ち直したけど、それでも苦い思いは残りました。

確かに、この生々しさ、人間の描き方、話の持って行き方、「スゴイ」と思いましたが、私の好みではなかったです。

鑑賞後、企画者の方が、この映画を選んだ理由みたいなのを簡単に解説してくれたんですが、やっぱり「黒い」が付くとはいえ、コメディとして評価してるみたいで…
世間での評価も高いわけだし、私の受け取り方ってそんなにずれてたのか…?
ちょっとショック。
世間の好評価とのギャップに、自分の価値観に自信がなくなった。
同じものを見ていても、ここまで感じ方って違うものなんだな、と思い知らされました。


で、私は今回いくら払ったか?
正直、「見てよかった」とは思えなかったのですが、自分の評価に自信がなくなっていた(苦笑)
そこで、1,000円からちょっとだけ減点して、700円か800円くらいにしよう、と考えたのですが、実は1,000円以上じゃないと、シネマポイントが付かないんですよ。
6回見たら1回タダになるお得なポイントなので、2、300円ケチっての減点より、ポイントを取って1,000円払いました
「後払い劇場」としてまだ2回目の企画なのに、お客さんが少なくて存続の危機らしいし、その応援も込めて。

次の企画に、期待します。

コメント (6)
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