日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

『トンネル』 上・下

2008-02-08 | 本と漫画の話
先月読んだ本です。
転職してから、全然本が読めてません
早く慣れてゆっくり読書した~い


さて本題。
ハリー・ポッターの後継者はこの本だ」と、ハリー・ポッターを見出した編集者がイチオシ、という『トンネル』、図書館で借りてみました。

トンネル 上 トンネル 上
ロデリック・ゴードン ブライアン・ウィリアムズ 堀江 里美

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ウィル・バローズは家族とともにロンドンで暮らしている14歳の少年。
ある日、ウィルは忽然と姿を消してしまった父親が密かに掘り進めていた
トンネルを発見する。親友のチェスターとともに、故意にふさがれていた
トンネルをウィルは掘り直し、父親の捜索に乗り出すが……。

 『トンネル』公式ページ

主人公は、先天的な体質のせいで、学校でも孤立。
趣味は、トンネル掘り。
唯一心を通わせる友人と2人、失踪した父親の残した謎に挑み、父が迷い込んだであろう地下世界へ―。

設定も、物語も、なかなか面白いんですが、なぜか「ハリポタ」のような、のめりこませるだけの吸引力を感じませんでした。

ちょっと話の進み方が遅い?
ハリポタも、話が早いわけじゃないか…
でも、ダイアゴン横丁やホグズミードでの買い物とか、学校での日常とか、本筋にはあまり関係のない場面にも、飽きさせない魅力がありました。そういうウキウキするような日常が、救いにもなってました。

『トンネル』では、そういう描写が少ないです。地下世界にしかない、奇妙な生き物や風習も描かれているけど…

ハリポタは、根明というか、悲惨になり過ぎないユーモアがありました。
『トンネル』は、ダークな感じです。
ストーリーにドキドキするけど、ワクワクがないような。

別にハリポタと比較しなくてもいいと思うんですが、「ハリポタの後継者」と言われたら、どうしても比較しちゃいますよね

それに、ダークなファンタジーも嫌いじゃないはずなのですが…
(恒川光太郎の作品なんかは、かなりダークだと思うけど好きですし)

結局、いまひとつ乗り切れなかったのは、魅力的で感情移入できるキャラクターがいなかった、という個人的な理由かもしれません。
この先、そうなったかも、という人やキャラが、みんな死んじゃったし

しかもこれ、上下巻で完結かと思ったら、ハリポタと同じで、まだ先へ続くんですね。
「上下巻だから」と軽い気持ちで読んでしまったけど、話が終わらず、さらに次のステージへ進むと分かって、「ガビーン」でした

ああ、でもこの先がどうなるのか気になるし、続編も読むかもな…

かなりマイナスイメージの感想になってしまいましたが(これ読んだら、読む気が失せますよね)、「悪くない、でもあと1歩」という感じでした。ハリポタと比べちゃうから、辛口になったのかも。
続編に期待したいと思います。
コメント (2)
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