このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
概要文を見ても何が何だか分かりません。
タイトルも意味不明。
でも何だか話題になってる。
気になって、借りてみました。万城目学(まきめ・まなぶ)『鴨川ホルモー』
京大生の変なサークル活動を描いた青春物語、って感じかなと思ったのですが。
いや、そうなのですが。
サークルの内容が、奇想天外でした。
食費を浮かせるため、タダで飲み食いするためだけのつもりで参加した「京大青竜会」という怪しい名前のサークルの勧誘コンパ。そこで一目惚れをした安倍は、その子がいるから何となくズルズル入会して、でも親睦のためのキャンプや山登りをしているだけで、なぜか新入生にはなかなかサークルの真の正体は教えてもらえません。
読みながら、主人公と同じように「一体何をするんだよ、ホルモーって何だよ?」と思いつつ。
そして、ついに7月の祇園祭の宵山の日、突如サークルの正体が明かされます。
予想外のサークル活動の傍ら、平行して描かれる主人公の片思い、それに絡んだサークル内での対立、友情、と活動内容以外はいたって普通の大学での青春模様。
ありえないんだけど、あってもおかしくなさそうな気分にさせてくれる、京都という舞台。
最初はちょっと厭味な感じがした帰国子女の高村が、友情が深まるにつれてだんだんイイ奴に見えてくるのも良かった。
なかなか楽しく読めました
サークルの活動内容、「ホルモー」とは何か、を明かしちゃったら面白くないので、秘密にします。
興味を持たれたら、読んで確かめてみてくださいね
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これは是非、読んで確かめねば
このサークルの正体、「ばからしい
新人さんなので、筆力もあるのだと思いますが…
私は面白いと思ったのですが、りまさんはどう思われたか、ぜひ感想を聞いてみたいです