日々茫然

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RRRがハチャメチャに面白かったので語りたい

2023-05-16 | 映画の話
「ナートゥをご存知か?」

昨年日本初公開時にナートゥダンスが話題になった頃から、観てみたいと思ってたけど、近隣に上映館がなかった。(´ー`)
3月、アカデミー賞の歌曲賞受賞で再び話題に。もしや上演館増えてるんじゃない?と調べたら、4月7日から近くの映画館で上映開始と判明!やった!!

そして楽しみに迎えた上映日。
評判通り、冒頭からクライマックスかのような盛り上がり。さらにこれでもかというほど次から次へと見せ場だらけで引き込まれたまま怒涛の3時間。中弛みシーン一切なし!
見終わった瞬間、
「面白かったああああああ!!」
「もう1回観たい!!」
もう虜でした。

結局3週間の上映期間(2週間+好評につき1週間延長)に、5回観ました。
本当はもっと通いたかった。毎日でも良かった。こんなに何度も観たくなる映画は初めてでした。まさに熱狂。

カメラロールを埋め尽くしていくインド人。(好きなシーンの画像を漁りまくる)
グッズも色々買っちゃった。(完売のものも多く、一部は再販で予約できたもののまだ届いていない)

間違いなくマイベスト映画です。

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さて、簡単にストーリーを説明すると、
舞台は英国の植民地として抑圧された1920年のインド。
山中のゴーンド族の村で、少女(マッリ)が英国総督夫妻に気に入られ、連れ去られてしまう。
マッリ救出の使命を帯びたゴーンド族のリーダー、ビームらがデリーへ向かった。
情報を得た英国植民地政府は、この男を危険分子として捕えよ、と布告。名乗りを上げたのは、大義を抱え野心に燃えるインド人警察官ラーマ。
2人はある事件をきっかけに意気投合し、お互いの素性を知らぬまま親友となったが、非情な運命に引き裂かれることに。
キャッチコピー「友情か?使命か?」のとおり、熱く微笑ましい友情と、対立するそれぞれの激しい葛藤が描かれる。

その落差たるやーーーーー(泣)

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一応お伝えしておくと、わりと残酷なシーンもあります。暴力や流血が苦手な方は、要注意です。事前にある程度下調べして判断してください。(なぜかR指定にはなってないけど指定されてもおかしくないと思う)

あと上映時間3時間あります!
私も最初は、「3時間かぁ、3時間は長いな」と迷っていたけど、今は「全然足りないが!?」って感じです笑
3時間のハードルを飛び超えて映画館に行った自分good job!👍

さて、ここから感想というか好きなポイントやシーンをただ垂れ流していきます。(長いですw)
念のため、ネタバレ少なめとがっつりネタバレ、2段階に分けて書きます。
あまり情報入れたくない方は自衛を。

ーーーネタバレ少なめーーー

◾️2人とも恐ろしく屈強で鬼神のように強いけど、笑顔や仕草がめちゃくちゃ可愛い。ギャップ萌え。
ビームはラーマのことを「兄貴」と慕います。ビームの方が体が大きいのに、兄貴大好き!で可愛い。子熊ちゃんみたいな愛らしさ笑
ラーマもそんな弟分が可愛くて仕方ない♡
話題のナートゥダンスもこの仲良しパート(序盤)で披露されます。
そうしてすっかり2人の魅力の虜になったところで、互いの素性が露見していく。
つら〜(涙)

◾️ラーマ兄貴がカッコ良すぎる。
特に目が好き。睫毛が恐ろしく長くて美しい。
感情押し殺してる時の、光のない冷たい暗い目と、ビームと過ごしてる時の、ニッコニコでキラッキラの目のギャップがたまらん。え?同じ人ですか?
あと髪が乱れて前髪がおでこや目にかかってる時サイコー。色気!!
ちなみにラーマは、七変化とまではいかないけど、ストーリー上、結構外見が変わります。髭の形や髪型、服装。別人みたい。おいしい。

◾️ビームがカワイイ
服着てないシーンでは、めちゃくちゃ引き締まったゴリゴリの筋肉を披露してたのに、服着てる時はなんだか丸っこいクマちゃん体型に見えるギャップ。
しかも食いしん坊でよく食べる。いっぱい食べる君が好き♡(ラーマもそうらしいw)

◾️ビームもラーマも、セリフがなくても表情で語る。コミカルなシーンでは、わかりやすくちょっと大袈裟な表情を、シリアスなシーンでは繊細な心の動きを。
二人だけじゃなく、悪役や、モブさえも、かなりいい表情で細かく演技してます。

◾️特にビームは表情豊か。ゴーンド族ではリーダーで兄貴分なので、キリッとした厳しい表情も見せながら、ラーマやジェニーの前では、無邪気に笑ったりオロオロしたり。
特にラーマ兄貴に外見を整えてもらう場面の、迷子の子犬ちゃんか?!っていう不安そうな顔がツボでしたwwwかわいい♡

◾️戦闘シーンなどのアクションが最高にド派手に盛り上がる。スピード感があってキレッキレだし大迫力でハラハラドキドキ。戦い方に個性もちゃんと出てて、バトル漫画みたい(語彙力がないけど褒めてる)。

◾️重要な場面や見せ場では、スローになって、「はい、ここ!!見て!!」とばかりに強調してくれる。
それがめちゃくちゃ気持ち良い。カッコイイ場面、素敵な場面がじっくり堪能できる!笑

◾️これでもかと散りばめられた伏線、シークエンス。
何気ないシーンやセリフが、後々回収されたり、形を変えて繰り返されたり、因果応報になってたりする。「ああ!あの時のアレがここで!!」というのが気持ちいい。
1回目では気付かなかったことも、だんだん解像度が上がるかのように見つかる快感。
※ちなみにtwitterのハッシュタグ「#細かすぎて伝わらないRRRの好きなシーン」(またはそのTogetterまとめ)を追うと、2回目以降の鑑賞がより楽しめる。ただし、ネタバレになるので鑑賞後がおすすめ。

◾️細部まで作り込まれているのが分かる映画なのに、一方で《そうはならんやろ→なっとるやろがい》を地で行く力技の展開や、都合よくサラッと流す部分や、大雑把な部分があって、でもそんなツッコミを入れたくなるシーンさえもどうでも良くなるくらい楽しいのがRRR。
とにかく面白くするために全振りしてて、重要なら思い切り強調する。不要だと思えばバッサリ省く。その匙加減が抜群に上手い。だからクライマックスみたいなシーンの連続だし、中だるみが一切ない。
連続した場面で、サスペンダーの色や服のボタンの開き具合が違っていようが、怪我が瞬時に治ろうが、壊れた橋が元に戻っていようが、それは瑣末な部分。そう、面白ければいいんだよ!

◾️ナートゥナートゥだけじゃない!
音楽や効果音が映像と最高のマリアージュ。ピッタリはまって快感。
歌の部分は歌詞も翻訳されていて、それがまた映像とリンクしてて名訳。特にDostiとKomram Bheemdo。歌詞がアガる!
ラーマとビームのそれぞれのテーマ音楽など、同じモチーフがシーンに合わせたアレンジで何度も出てくるのも好き。
サントラ欲しくなる。
※なお親切なことに、YouTubeに公式が場面場面のBGMを細かくアップしてくれてるので、映画鑑賞後にこれを聞くと、好きなシーンが大体脳内再生できる。
さらに主要なシーンもYouTubeで見られる。ナートゥナートゥもあります。ここだけじゃなく全編映画館で見てほしいけど。私は地元での上映終わっちゃったので、今後はDVDが出るまでYouTubeで生きていく所存。

ーーーネタバレ度上がりますーーー

◾️ラーマ兄貴の背景がしんどい
重い使命を背負い、そのために自分を含めあらゆるものを犠牲にして生きてきた人。使命のためなら非情にもなる。忍耐の人。
自分がヒールになる事も厭わない。←ここが特にしんどい。随所にこの性質が出てきて感情を抉ってきます。テーマ音楽もまるで悪役。それがまたかっこいい。

◾️鞭打ちとビームの歌のシーン
ここは屈指の見せ場。(いや見せ場多すぎてここだけじゃないけど、私は特に好き、…いや他にもあるな、やっぱり選べない)
苦痛に一切怯まないビームの不屈の精神に、ラーマとともに観客も圧倒され打ちのめされる。
この時のラーマの一挙手一投足が、表情が…その心情を想うとたまらない。
初見の時は、やり過ぎだろラーマ、と思ったけど、2回目以降はその苦しさが分かるから泣ける。
(なんとここもYouTubeで見られるんですよ。太っ腹。)

◾️ラーマの涙
血を拭うと見せかけて涙を拭うシーン。
初見では気付かなかったけど、目尻の涙に気付いた瞬間、心臓を撃ち抜かれました。このシーン鬼リピートしたい。
それ以外のシーンでも、時々涙目になってて、大変しんどいです。
完全に心を殺したはずが、内心では激しく動揺し葛藤している。本当のラーマは、かなり涙脆いんだろうなと思います。

◾️ラーマの決意を聞いたヴェンカテスワルルおじさんが、強くは止めずに協力してくれる。
細かい場面だけど、グッと来た。
おじさんも故郷を離れて長年英国の犬となって耐えてきたはずなのに、目的達成を目前にして、それを台無しにするであろう(しかも死ぬかもしれない)ラーマの決意を受け入れてくれる(´;ω;`)
おじさんは、ラーマの苦悩を一番近くで見てきた人。
本当の兄弟のように仲良くなった二人を、おじさんも微笑ましく見ていた。孤独だったラーマがビームとなら笑えるのを、きっと心から喜んでいた。だから止められなかった。

◾️悪役がとことん悪役なのに魅力的。
ラスボスはスコット総督ですが、ただのステレオタイプな悪人キャラに収まらず、相当な切れ者。総督までのし上がっただけはあるなと分かるし、だからこそ倒し甲斐がある。奥さんも含め、最高の悪役。

◾️最強の肩車シーン
最っっっっっ高!!
そんなアホな?も一瞬で吹き飛び、あれ?めちゃくちゃかっこいいぞ?!ヒャッハー!!と気分ブチ上げ。
抜群のコンビネーションで流れるような連続アクション。声出し応援したい!!
ハイ!✊ハイ!✊ハイ!✊(←観た人には伝わる)

◾️神ラーマ登場シーン
うおおおおおおお兄貴ィー!!
応援上映なら最高潮に盛り上がる場面。(さっきも肩車で盛り上がった?確かに。最高が何度も出てくる?確かに。でもRRRはクライマックスの波状攻撃だから!何度でもあるぞクライマックス!)
炎を纏うその姿、まさに神の化身✨
「うわー、兄貴かっこよ!」って多分ビームと同じ顔してるよ観客。
ていうか今気付いたけど、炎属性の兄貴って、煉獄さんじゃん!!(キャラは全然違います。カリスマ性はめちゃくちゃある)
ちなみにビームは水を象徴。ビームの見せ場ももちろんいっぱいあるし、もちろんかっこいい。

◾️ラーマ救出時のビームの服装が、ラーマ父と似ている。その姿で最後にラーマのもとへ大量の武器が入った箱を引いてきて(これもある場面と重なる)、ラーマ父と同じセリフを…。
ラーマにとってビームは弟と重なる存在だったのに、共闘時には父とも重ねるとは!と2回目で気付いて、痺れた。

◾️気になったところ
ジェニーは最後それでいいの?笑
ビームに協力して、結果叔父叔母(総督夫妻。極悪非道)は死に、総督邸も部隊も壊滅しちゃったけど。
ラストシーンでビーム達と再会してニッコニコw
ジェニーについては、ほぼ心情が描かれていないけど、総督邸襲撃以降、ラーマ救出に協力することになった経緯、マッリとビームの関係はいつ知ったのか、など、どういう思いでいたんだろう、どう動いていたんだろう、と気になります。
パーティで仲良く一緒に踊った2人がなぜこんなことに、とショックだったろうし、さすがに総督夫妻や英国の暴虐に嫌気がさしたのかな。

あと現代の英国人の皆さんは、この映画をどう見たのだろう。イギリスでも公開されたのかな。


ーーー個人的な雑感ーーー

◾️私はブロマンス(兄弟のような男性同士の強い絆)大好き侍です。(女性版はロマンシスと言うそうで、そっちも好き。いや、男女でもバディものが好きなので、要は恋愛抜きの特別な絆が好き)
RRRはまさにコレ。私は主にラーマ推しだけど、ビームとニコイチでの関係性が何よりも尊いと思ってます。

◾️作品の雰囲気としては、『ゴールデンカムイ』が近いなと思ったので、ご存知の方は参考に。ゴールデンカムイが好きなら絶対ハマるはず。
屈強な男達が協力したり裏切ったりしながら激しく闘う。コメディ要素もある。
ラーマ兄貴は不死身の杉元っぽいと思う。vs.一万人の所なんて特に無双状態の杉元。(性格は土方さんかな)

◾️私が好きな作品との共通性から言えば、鬼滅とも重なる部分がある。英国=鬼に置き換えると、ちょっと近いと思う。ラーマは鬼を倒すために鬼になった男。(あ、これ鬼滅の推しとも重なるな)

◾️ナートゥナートゥについて
マスコミやバラエティ番組などで触れられるのはナートゥダンスばかり、アカデミー賞もナートゥ。
確かにこの映画で一番キャッチーなのはナートゥダンスかもしれない。
でも観た人の大半は、多分それ以外の所に熱狂していると思う。
だって盛り上がる場面はナートゥだけじゃないんだ。全編クライマックスみたいなもんだから。そもそも一番を決めにくいくらいどの場面も好きだし。
もちろんナートゥの場面もめちゃくちゃ好き。二人ともかわいいし、キレッキレのダンスシーンはとても楽しい。
ただ世間のナートゥ一色の評判は、「そうじゃないんだ」と言いたい。

ーーー最後に(まだ書き足りないけどきりがないから)ーーー

とにかくRRRは最高。
絶賛RRRロス。
仕事で疲れてて夜遅い上映時間でも、見た後は元気が出た。観る栄養剤だった。
また観たさにまだ上映してる映画館を時々検索しては、近くにないから遠方まで観に行っちゃおうかと思っている。
できれば一度くらいIMAXで観てみたかったので、もし多少遠くても日帰りで行ける範囲で上映があれば多分遠征する。
はい、重症のRRR中毒です。





鬼滅の推し兄弟×RRRの推し兄弟コラボ写真✨
Dosti💕


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