いかつい高札シリーズもやっと終わりました。
少し趣向を変えて、花瓶を探してみます。
口径 23.0㎝、底径 22.2㎝、高 20.3㎝。中国明時代(または李朝)。
白磁の尊式花瓶です。以前にも、青磁の尊式花瓶を紹介しました。
祖父の遺した花道具でなく、私が購入した花瓶です。
大疵物ですが、尊式瓶特有の優美な姿形と鉄分が噴出したアクセントの面白さにひかれました。
普通、肌にこのような斑紋があると、白磁の価値は下がります。しかし、ここまで見事な大褐円になると、むしろ、絵になりますね(^.^)
かなり使い込まれた器です。
尊形式や中央の胴継ぎ(あまりはっきりしません)からして、中国物で間違いないと思っていました。
今回、底を良く見てみると、焼成時にくっ付きを防ぐために置いた砂団子の大きな跡が6個あります。
李朝白磁の可能性もありますね。
ただ、これ以上先は詰めるのは私には無理(^^;
さっぱりとあきらめて、花をいれてみました(^.^)
うーん、いつもながらイマイチ。
でも、これ以上先は詰めるのは私には無理(^^;
さっぱりとあきらめて、しばらく愛でることにします(^.^)
それにしても、この大褐円が、この白磁尊式花瓶の見所ですね(^_^)
国宝の青磁に飛び青磁というのがありますが、この場合は、飛び青磁とはまた違った趣がありますね(^-^*)
飛び青磁の場合は、青磁釉の上に鉄釉を飛び散らした(偶然に鉄釉が飛び散ったのかもしれませんが、、、)のでしょうけれど、この場合は、胎土に含まれた鉄分が焼成中に酸化して出来た文様なのでしょうから、、、。
偶然でしょうけれど、こんなに1箇所にのみ、大きく文様として現われるというのは珍しいですよね(^_^)
中国物の目跡は、あったとしてもきわめて控えめです。この品のようにドーンとあるのは李朝ではないかと思うのです。
それにしても、鉄の噴き出しが大きな真円なのも驚きです。下方にポツンとあるのが、普通に見られる大きさです。あばたもデザイン、ですね(^.^)
美意識の高い人が愛でる言われる白磁ですが、やはこの大褐円があることで、魅力が倍加しています
銘「芋名月」なんてのはいかがでしょうか?。
銘「芋名月」とは、言い得て妙ですね。
秋の草花を入れて、Drのようにお月見がいいですね。風流人と洒落込みましょう(^.^)