これまで何度も書いてきましたが、私の農法は、有機連作農業です。その理由はただ一つ。輪作で作付けの順番を考えるがめんどくさい(^^;
で、連作の鬼などといきがっているのですが、内心は複雑なものがあります。というのも、毎年、声高らかに、れー・んー・さー・くーーー、というほどの成果が上がるとは限らないからです。成績がイマイチだと、連作王の自信がゆらぎます。
揺れる老人ごころ(^^;
特に、品種改良が進んだ人気品種のソラマメは難物です。
考えてみれば、私の連作の原点は、この場所でのソラマメ。母親が作っていた時からすると、ゆうに35年は経っています。
ここらで、バッと最後の一花を咲かさねば・・・ということで、今年は満を持してソラマメに臨んだわけであります(^.^)
主な作業を順に列挙します。
1.昨年10月末、播種。
2.12月末、不織布で防寒、防風。
3.2月末、不織布撤去。ミカン皮撒(防虫)。
4.3月、ニームオイル散布(アブラムシ対策)。主茎を8本以下に整枝。
5.4月、支柱、紐で倒伏予防。摘芯。
6.5月、収穫
で、結果は・・・
うーん、いけてるぞ。
さあ、収穫!
と思った時に、思わぬ来訪者。
どこからやってきたのか、鴨さんです。
おいおい、すぐ横は中山道。車に轢かれてしまうぞ・・・
テトテトと進む鴨さんを安全な所まで移動させて・・・
収穫となりました。
結果は・・・
左、お多福ソラマメ、右、赤ソラマメ。
二つのバケツ、見かけよりずっと重いのです。大バケツ(左)、4㎏、中バケツ(右)、4.5㎏。
それもそのはず、二種のソラマメは、いずれもパンパンに実が入っていました。スカは全くなし(^.^)
豊作の原因は?
ソラマメの場合、豆ですから、肥料らしい肥料は何も入れません。しいて言えば、コンポストで作った家庭生ごみ堆肥。
一年でちょうど満タンになるので、二つを交互に使っています。前年の分は、1年寝かして、秋に鋤きこみます。
家庭生ごみの欠点は、水分が多すぎて出来上がりがベチャつきます。で、途中で、製材所でもらってきたカンナクズを何度も加えます。
でも、このコンポスト堆肥は、ずっと以前から使っていました。
今回、新たに登場したのは、
カニ殻です。
カニ殻が連作に良いのは知っていましたが、殻とはいえ、物がカニ、高価なので二の足をふんでいました。
しかしそれではこのまま鳴かず飛ばずでおわってしまう。一番お値打ちな品(20㎏、5000円)を探し出し、エイっとばかりに注文しました。15㎏を鋤きこんだ結果が・・
なのです。トータルでは、この5倍程になりました。鞘付きとは言え、お多福ソラマメと赤ソラマメ、それぞれ、20-25㎏採れたことになります(^.^)
やはり、殻でも蟹、やってくれますね。ものの本によれば、カニ殻はキチンを餌にする放線菌の良い餌になり、土中の放線菌を増やします。そして、その放線菌が、連作で増えた悪玉菌(キチン質を持っている)を捕食し、退治してくれるのです。
畑は、ソラマメとの格闘がほぼ終わり、種取り用の株だけが残っています(種豆は滅茶苦茶に高価)。
ソラマメの後には、カボチャの苗を植えました。せっかく張った平マルチ、有効に使わねば(^.^)
ps. 赤ソラマメは丈夫で作りやすいです。色が赤いのでアントシアニンも豊富、原種に近いものでしょう。そんなわけで、ダダクサ(岐阜弁、ぞんざい)に扱ってきました。しかし、先日、adikkoumeさんのブログで、「紅淑女」(「初姫」とも)という麗しい名がついたソラマメであることを知りました。これからは、恭しく扱わねば(^.^)
私などは感心はしても、そこまでの手間をかけて育て上げる自信がございません。
怠け者は何をしても中途半端でございます。
植物とはいえ、生き物相手ですから、わからないことばかり。それをプチ工夫で何とかしたいと、頭をひねります。
うまく行ったときはニンマリ、ダメだとガックリ。ガラクタ蒐集と同じです。
自分の中で完結しているので、まー、罪がないかと(^.^)
でも、そこに至るまでには、それだけにするまでの創意工夫と努力があるのですね。
私も、かなり前になりますが、ソラマメを栽培していたことがあります。
或る時、貧弱なソラマメの木(?)が花を付けていたところを通りがかりのオバサンが見つけ、「あらっ、このソラマメ、こんなに小さいのに、花が咲いてる!」とのたまわったのです(~_~;)
その時、私は、非常に傷付きました(><)
それ以来、ソラマメは作らなくなりました(~_~;)
かんなくずまで活用できるとは。
そしてぷっくりお豆の美味しそうなこと!
みかん皮が防虫にいいとは知りませんでした。
我が家のフェイジョアや🍋にも有効か調べてみようと思います。
娘をとうに卒業したオバサマたちは、もう言いたい放題ですよね(^^;
昔、母が亡くなってしばらくして、中山道をしゃべりながら通って行くのが家の中でも聞こえました。「ここのおばあさんなくなったんやろ。それにしては畑、きれいやな」
喧しいオバサマ方には閉口しますね(^^;
柑橘類には、虫の嫌う成分が含まれています。冬の間にミカン類を大量に食べるので、皮を干すか、フードプロセッサーでざっと細かくして冷凍にして、貯めておきます。
春、虫が蠢き出した頃に根元に撒いてやります。
具体的なご指導ありがとうございます。
まさに今こちらは🍊の季節なので、今のうちから貯めておきます。
私も無農薬農法ですが、どちらかというと無脳のほうかもというくらい、ある意味頭を使わず手抜きです。
言い訳すれば・・・ブログには触れていない仕事もあるからですが(#^.^#)
里芋の200K収穫にも驚きましたが、このお豆の収穫にもビックリ(@_@。
でも・・・わが家もエンドウ2種が取れてきまして!
畑は手助けしない夫に「初物!初物!」と自慢してます(笑)
エンドウは連作はいけないので(笑)毎年位置を変えてます。私のは古典的農法かな~~~(>_<)
まあ、私のやり方は私流、人様に参考になるようなものでもありません。自分一人で悦に入っているのがふさわしいです。
ガラクタ蒐集と一緒です。
上手くいった場合はブログにも載せますが、ダメなのはオクラ入り。もちろん、ダメなケースが圧倒的に多いですよね(^^;
農は人なり(^.^)
種を蒔きましたが うまくいきません。
中に7-8年あったわけですから 連作ではないですよね。
コンポストで作った肥料にカンナクズを混ぜたり カニ殻肥料を注文したり
ここが遅生さまらしいですね。
20㌔が5,000円ですか 高価ですがそれが大きな収穫をもたらしたのですね。
今日にも種屋さんに行き ほとんど発芽しなかった落花生のことを聞こうと思います。
ひろちゃんにも聞きたいですね。
『ダダクサ』は同じ意味で土佐でも使います。