ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

産科医の現場離れ深刻

2006年11月01日 | 地域周産期医療

昔の産婦人科医は男性ばかりでしたが、最近の若い産婦人科医はほとんど女性ばかりです。

産婦人科医の集会に出席すると、大体いつも、(五十代後半~)六十過ぎの高齢男性医師達と二十代(~三十代前半)のうら若き女性医師達で構成された集団のことが多く、四十代前後の中間の年齢層の医師をほとんど見かけない気がします。

高齢男性医師達は、今後、数年以内に大量に引退していなくなってゆくでしょうし、うら若き女性医師たちは、自分の結婚・妊娠・出産を機に第一線を退いてしまうケースも少なくないと考えられます。

基幹病院に勤務する産婦人科医の数がどんどん減っていく中で、地域の周産期医療体制を維持してゆくのがだんだん難しくなってきていることは確かです。

若い産婦人科医や助産師達がどんどん参入してきてくれるような魅力ある職場環境、また、せっかくこの業界に参入して来てくれた貴重な若い人材が辞めずに残ってくれるような働きやすい職場環境を作ってゆく必要があります。